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ノキアの実績に見るPrivate LTEの活用【TOP】

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 ノキアは9月14日に開催した記者説明会で、日本国内のエネルギー・運輸・公共業界の通信の統合化および高度化を支援すると同時に、グローバルにもつ豊富な実績を基に新たなユース・ケースの実現を国内の様々なパートナーと協力して提供していくと今後の事業戦略を発表した。ノキア バイスプレジデント エネルギー・運輸・公共事業部グローバル事業責任者のChris Johnson氏は「グローバルではコスト効率化も実現するために、制御系と情報系を含めた統合化(IT/OT Integration)の流れが加速しており、IP/MPLS化、バックボーンの統合、Private LTEによる無線の統合が進んでいる。そしてスライシングとセキュリティ確保も必須条件となる」と説明する。
 この説明会でノキアが強調したのは、同社のグローバルにおけるPrivate LTEの実績だ。Private LTEは日本でも注目が高まっており、直近では西日本ICTフォーラム(9月12~13日)でも注目トピックの1つとして大手通信事業者をはじめ来場者の関心を集めていたことが記憶に新しい。
 今回の特集では、日本でも今後の普及が期待されるPrivate LTEについて、ノキアが記者説明会で示した各分野における事例や今後の展望を紹介する。

ノキア
バイスプレジデント
エネルギー・運輸・公共事業部
グローバル事業責任者
Chris Johnson氏


ノキアソリューションズ&ネットワークス
執行役員
エネルギー・運輸・公共事業部長
奥田浩一郎氏

 エネルギー・運輸・公共業界は、老朽化・多様化する設備を、より少ない作業員とコストで、安全に運用・監視・保守していく必要性に迫られている。そこで、更新サイクル長期化、無人運転、ドローン巡視、カメラ監視、AR、音声・画像・位置のコミュニケーション確立などが求められる。ノキアソリューションズ&ネットワークス 執行役員 エネルギー・運輸・公共事業部長の奥田浩一郎氏は「国内のエネルギー・運輸・公共業界においても、IP/MPLS化、バックボーンの統合はプライベートLTE実現のためにも重要なステップとなる。またPrivate LTEによって実現する新たなユース・ケースのパイロットは進めていくべきタイミングが来ていると言える。コスト最適化や海外進出を考慮すると、グローバル・スタンダード準拠も重要な点となる」としており、「ノキアは新たな5Gの時代において、無線から有線までEnd-to-Endにソリューションを有する随一のベンダとして、国内のエネルギー・運輸・公共業界の通信の統合化・高度化を支援すると同時に、グローバルにもつ豊富な実績をもとに新たなユース・ケースの実現を国内の様々なパートナーと協力して提供していく」と話している。

目次

エネルギー業界事例
新たな電力需給コントロール
トラックの無人運転・建機リモート運転

公共業界事例
米国全土に渡るパブリック・セーフティ・ネットワークや、日本における仙台市との協定

運輸業界事例
運輸用途でバックボーン・ネットワークの全面再構築とPrivate LTE実証実験に成功