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日鉄ソリューションズの次世代クラウドサービス基盤にCisco ACIとCisco Nexus Insightsを導入【シスコ】

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マルチクラウド環境提供を支えるネットワークの一元管理、運用と障害の予知、予防や運用を支援

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は4月20日、日鉄ソリューションズのクラウドサービス基盤 absonne(アブソンヌ)に、自動化や可視化を実現するネットワークソリューションであるCisco ACIとCisco Nexus Insightsが採用されたと発表した。

 日鉄ソリューションズはユーザのビジネスに即したマルチクラウド環境を設計から移行、構築、運用まで一貫して提供しています。その中核を担うabsonneは、可用性、信頼性、柔軟性に優れたクラウド環境であり、データセンタからリソースまでをフルスタックで提供するサービスだ。absonneの提供を開始して以来13年、ミッションクリティカルシステムに最適なマネージド・クラウドサービスとしての位置を確立してきた。
 コロナ禍での新しい業務形態や働き方改革が求められる時代に、企業のIT基盤にはパブリッククラウドを含めたマルチクラウドへの対応が求められている。日鉄ソリューションズではマルチクラウドの選択肢の一つであるabsonneにより「お客様のミッションクリティカル領域を支え続ける」ことを目的としている。そのためには時代やテクノロジーの変化に対応し続ける必要があり、ベアメタル環境、VMware環境、Red Hat環境といった複数の選択肢の拡充を図るにあたり、多様なサービスを提供する上での運用効率化が必須となっていた。

 今回、ネットワーク仮想化を司るCisco ACI、Cisco Nexus Insightsを中心としたシスコの次世代データセンタ向けネットワークアーキテクチャを採用したことにより、ネットワーク基盤の信頼性の確保、最小構成から必要に応じて高い拡張構成も実現する柔軟性、運用負荷を増大させないリソースサービスとしての運用容易性、マルチクラウドなどの新サービスの容易な追加や拡張が可能になる。

 今回導入した製品およびサービスは次のとおり。
Cisco ACI:データセンタ・ネットワークに特化したSDNソリューション。今回Cisco ACIの採用により、VMwareによる仮想環境以外のベアメタルやRed Hat環境なども含め、サイトを跨いだネットワーク全体を一元的に管理、運用を実現する。

Cisco Nexus Insights:ネットワークの運用を最適化するソリューション。現在、ネットワーク運用では、脆弱性対応やシステム障害などのたびに工数の多くが割かれている中で、障害情報等を未然に予知や予防を実現する。

Cisco CX Service (Professional Services, Customer Success& Expert Care):Professional Servicesはシスコの専門エンジニアによる導入時の設計支援を提供。Customer Successは導入から利用時における機能定着の支援を提供。、そしてExpert Careにより専任の担当者が運用フェーズにおける運用支援、障害管理ならびに技術的なナレッジを提供する。
 今回、シスコが全面的にサポートする支援体制を提供することで、メーカーの提供するベストプラクティスを活用し、また障害対応時の迅速なメーカーとの連携による障害のダウンタイムを最小限に留めることを実現する。

 日鉄ソリューションズ 上席執行役員 ITインフラソリューション事業本部長の北沢聖 氏は「日鉄ソリューションズは世界最大規模の鉄鋼メーカーである日本製鉄におけるシステム開発・運用の実績を源流とし、50年以上に渡りお客様のビジネスに即したIT基盤を提供してきた。お客様に最適なマルチクラウド環境を設計から運用まで一貫して提供する中で、マネージド・クラウドサービス「absonne」にCisco ACIとCisco Nexus Insightsを採用することで、ミッションクリティカルシステムを支える基盤としての機能をより一層強化する。今後も日鉄ソリューションズはシスコとの強力なパートナーシップを通じて、時代の変化に対応した最適なソリューションを提供していく。