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200µmファイバSpider Web Ribbonを実装した3000心光ケーブルの販売を開始【フジクラ】

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国内幹線用光ケーブルとしてColtテクノロジーサービスが初採用

 フジクラは5月12日、独自技術である間欠接着型光ファイバ心線Spider Web Ribbon(SWR)を実装する細径高密度型光ケーブルWrapping Tube Cable(WTC)の製品ラインアップに、新たに200µmファイバSWRを実装した3000心光ケーブルを加え、その販売を開始した。

製品開発の背景
 近年、動画配信やクラウドサービスが普及する中、5GやIoT、サイバーセキュリティ強化などに対応するため、光ネットワークのさらなる大容量化が必要だ。しかし、国内幹線(地下管路)に布設する光ケーブルは、地下管路で使用するインナーパイプ等のサイズ制約から外径24mm以下であることが求められ、光ネットワークの大容量化を実現するために、限られたスペースの中により多心の光ファイバを実装した光ファイバケーブルが必要となっていた。

製品特長

  • これまで、国内幹線用途の同社WTC製品としては、250µmファイバ8心SWR®を実装した2000心WTCが光ファイバ心線を最大心数実装した光ケーブルだった。今回、同社は、8心SWRに200µmファイバを適用することで、ケーブル外径を拡げることなく実装光ファイバ心線数を3000心まで増やし、容量拡大を実現した。心数は増やす一方で、従来品からの軽量化も実現しており、作業性向上への貢献も期待される。
  • 新たに開発した200µmファイバ実装のSWRは、従来の250µmファイバ実装のSWRとファイバ間の整列ピッチを揃えた構造を採用している。そのため、200µm SWR相互の⼀括融着だけでなく、既存の250µm光ファイバテープ心線や250µmファイバ実装のSWRとの⼀括融着接続も可能だ。また、既存の融着接続機をそのまま利用できることから、新たに200µmファイバ専用の融着接続機を準備する必要はなく、施工費の抑制にも寄与する。
  • また、今回の200µmファイバSWR実装の3000心WTCの開発にあわせ、光ファイバ収容トレイのサイズや光クロージャ内の配線・収納機構を工夫することで支障移設などの作業を可能とし、且つ、最大3000心までの接続を可能とした光クロージャを新たに開発し、同時に販売を開始した。

 この200µmファイバSWR実装の3000心WTCは、その性能が高く評価され、すでにColtテクノロジーサービスに採用されている。新開発の光クロージャと併せ、3月より納入を開始しているという。

 Coltテクノロジーサービス 代表取締役社長兼アジア代表の星野氏は「Coltは、フジクラの新しい3000心ケーブルを日本のコアインフラストラクチャの一部に採用したことを光栄に思っている。私たちは長年フジクラと協業してきたが、市場をリードする彼らの技術の進歩にはいつも驚かされている。このたび導入したフジクラのケーブルは、3000心であっても細径・軽量で、私たちのファイバネットワークへの投資を最大化し、今後何年にもわたりお客様にサービスを提供できるようになった。また、200μmファイバを初めて導入したが、既存の融着機をそのまま使用することができ、作業性も良好だった。Coltは常に私たちが提供するプロダクトやサービスの向上を目指しており、フジクラの技術力に期待している」とコメントを出している。

 フジクラは「当社はこれからも、超多心光ケーブルからその周辺機器、部品に至るまでの先進的な光関連製品の開発・ラインアップの充実、並びに施工やメンテナンスも含めた光ケーブル配線トータルソリューションを提供することで、お客様に高い価値をお届けできるよう、取り組みを進めていく」との考えを示している。

3000心WTC導入工事を視察する、Coltテクノロジーサービスの星野社長(写真左)


3000心WTC ケーブル構造


8心SWR ファイバピッチ構造


8心SWR ファイバピッチ構造