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A10ネットワークスが、1.2 Tbpsの防御性能を備えたDDoS対策専用アプライアンスを日本市場で提供開始

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次世代ウェブアプリケーションに不可欠なQUICプロトコルのDDoS防御に対応

 A10ネットワークス(以下、A10)は10月11日、DDoS対策専用アプライアンスA10 Thunder TPSシリーズにおいて、1.5Uの筐体で最大1.2Tbpsの防御性能と380Gbpsのスクラビング(浄化)性能を備えた、同シリーズで最高性能を誇る「A10 Thunder 7655 TPS」を、2021年第4四半期より日本市場で提供開始することを発表した。

製品外観

 DDoS攻撃は年々規模や巧妙さが増しており、IoTボットネットの悪用や新たな反射増幅攻撃などにより1Tbpsの壁を超える規模の攻撃も発生している。さらに新型コロナウイルス感染症の拡大以降、テレワークの実現を支えるクラウドサービスがDDoS攻撃の標的となっており、サービス事業者は大規模かつ多彩なDDoS攻撃に対処するための防御基盤を必要としている。

 A10はサービス事業者に対して、高性能なDDoS防御を備えたDDoS対策専用アプライアンスを、機械学習とソフトウェアでのDDoS緩和を組み合わせたゼロデイ自動保護(ZAP:Zero-day Automated Protection)機能とともに展開している。今回サービス事業者を対象としたハイエンドモデルを拡充すべく、最大規模のDDoS攻撃を軽減し、脅威規模に合わせて効率的にスケールアウトができる最高性能のモデルとしてA10 Thunder 7655 TPSを提供開始するという。

 また、A10 Thunder 7655 TPSは、次世代のウェブアプリケーションに不可欠となるQUICプロトコルのDDoS防御に対応している。QUICは、次期HTTP/3に使用され、2021年5月に標準化された通信プロトコル。従来のTCPとTLSの組み合わせと比べて安全で高速なインターネット接続を実現し、クラウド移行が進むビジネスや個人向けのアプリケーションへの採用が進んでいる。QUICプロトコルのDDoS防御は、A10 Thunder 7655 TPSを含むすべての現行のA10 Thunder TPSシリーズ用ソフトウェアで実装されている。