ノキアは3月1日(東京)、楽天モバイルと楽天シンフォニーとのこれまでの複数年にわたる協業関係をさらに発展させ、ノキアのクラウドネイティブなコア ソフトウェアを全て、楽天シンフォニーのSymworldマーケットプレイスに組み込むことで、業界の変化を加速化させる計画を発表した。(本抄訳は3月7日に日本法人が発表)

　今回の協業関係の発展により、ノキアは、楽天シンフォニーが通信事業者に対し、稼働中のネットワークオペレーションにソフトウェアをワンクリックで閲覧・選択・インストールできるサービスを初めて提供できるようサポートしていく。
　Symworldマーケットプレイスは通信アプリケーションの使用開始プロセスを簡素化するために開発されており、承認されたアプリケーションはすべての Symworldカスタマーが利用できる。Symworldのプラットフォームによって、稼働中の通信ネットワークにおけるソフトウェアのプランニング、導入、セキュリティ保護、 モニタリングのためのすべての通信プロセスはデジタル化される。つまり、Symworldマーケットプレイスの アプリケーションをワンクリックでデプロイすることができる。

　昨今、すべての通信ソフトウェアはクラウドネイティブになりつつあり、マーケットプレイスで入手できるようになっている。ノキアは近年、自社製アプリケーションを完全にクラウドネイティブ化し、エッジやパブリック、プライベート問わず、あらゆるクラウド環境への導入が可能にしており、このような仕組みを提供するうえで適した立場を築いてきた。

　楽天シンフォニーによる SymWorldマーケットプレイスは、通信事業者のニーズに応えるために設計された世界初の通信事業者向けアプリストアであり、5G展開の進展に伴う通信事業者サービスの迅速な入手と提供を行えるようにするために、楽天シンフォニーとサードパーティのアプリケーションでマーケットプレイスを構築している。

　楽天シンフォニーの CEO であるタレック・アミン氏は「楽天モバイルは、ノキアと長期にわたり良好な関係を築いてきた。両社で日本の通信業界の変革を大きく加速させてきた。 私たちはさらに多くのことを成し遂げたいと考えており、この度、ノキアと提携して、マーケットプレイス方式でノキアの世界クラスのクラウドネイティブなコア製品を稼働中のネットワークに運用できることを非常に嬉しく思っている。SymWorldマーケットプレイスの導入により、システム統合が数か月先から、数日先か数時間先に短縮される」とコメントを出している。

　ノキアのクラウド＆ネットワークサービスの最高技術責任者であるラガブ・セーガル氏は「通信分野のクラウドネイティブ・ソフトウェアのリーダーとして、また、モバイル・コア・テクノロジーのリーダーとして、ノキアは自社のクラウド・ソリューションとネットワーク・ソリューションで、すべてのクラウドネイティブなコア ソフトウェアを提供し、楽天シンフォニー様と協業して、すべての携帯通信事業者のためのSymWorldマーケットプレイスを充実させる。楽天モバイル様と楽天シンフォニー様とあらたに協業し、通信業界におけ る画期的な試みをサポートできることを楽しみにしている」とコメントを出している。