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東陽テクニカ、米国Uila社への出資を決定

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仮想化データセンタ市場における販売・開発強化に向け、戦略的パートナーシップを強固に

 東陽テクニカは12月5日、仮想化インフラ管理およびアプリケーションパフォーマンスの監視・障害解析ソリューション専業メーカーであるUila社と、Uila社への出資について合意したと発表した。東陽テクニカがUila 社の新株発行分を総額500 万ドルで引き受け、Uila社とより強固な戦略的パートナーシップを確立し、仮想化データセンタ市場の開拓を加速、情報通信事業の強化を推進していくという。

 東陽テクニカは、電子計測機器の専門商社として、長年にわたり海外の優れた・最先端の製品・サービスを日本へ紹介しており、情報通信分野においては四半世紀を超える販売・サポート実績を持っている。2015年には、仮想化データセンタ市場に対応すべくUila社と総代理店契約を締結し、事業規模と業容の拡大を図っている。
情報通信(IT)の仮想化は普及が進んできており、国内バーチャルマシン/クラウドシステムソフトウェア市場の2015~2020年の年間平均成長率は6.0%、2020年の市場規模は741億円になると予測され、仮想化データセンタ市場は、今後ますます拡大していくものと考えられている。

仮想化データセンタ市場におけるビジネスの強化

 東陽テクニカは仮想化データセンタ市場に本格参入するにあたり、仮想化環境管理およびアプリケーションパフォーマンスの監視・障害解析ソリューションを持つUila社とのパートナーシップをさらに強化することで、同市場の開拓を加速し、さらなる事業規模と業容の拡大を図っていくという。
 仮想化ソフトのデファクトスタンダードの一つであるVMwareにも対応し競争力を持つ「Uilaソリューション」を中心に販売戦略を強化し、販売増を狙うとしている。

自社開発製品・大容量パケットキャプチャ/解析システム「Synesis」との連携

 シリコンバレーに拠点を置くUila 社の開発部門との連携を進め、現在は物理ネットワーク環境のみに対応している自社製品・大容量パケットキャプチャ/解析システム「Synesis」に、仮想化環境でのキャプチャ機能やアプリケーションアナリシス機能を付加することで、商品力を上げ、市場競争力を向上させるという。
 また、Synesis とUila 製品とを組み合わせることで、仮想化環境と物理ネットワーク、コンピューティングならびにストレージ環境両方の完全な監視ソリューションを提供、両製品のシナジーによって販売増を図るとしている。

Uila 社製品

ダッシュボード画面

ダッシュボード画面

 「Uila ソリューション」は仮想環境のアプリケーション、ネットワーク、インフラストラクチャ(CPU、メモリ、ストレージ)のパフォーマンスを統合的に可視化し障害解析をおこなう。

ネットワークフローアナリシス画面

ネットワークフローアナリシス画面

 Uila CEOのChia-Chee Kuan 氏は「Uila 社は、東陽テクニカからの戦略的投資を心から歓迎する。これにより、テクノロジーやビジネス面でシナジーを生み出す強固なパートナーシップを確立するとともに、両社の技術ならびに市場開拓戦略の大きな柱となることを確信している。大きな可能性を秘めたこの仮想化データセンタ市場で、東陽テクニカとともにテクノロジーイノベーションをグローバルに起こしていく」とコメントを出している。