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Thunderbolt 3 アクティブ光ケーブル認証を取得【住友電工】

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Thunderbolt 3 アクティブ光ケーブル

 住友電気工業(以下、住友電工)は4月13日、長距離伝送のニーズに応えるため、40Gbpsの高速伝送に対応したThunderbolt 3 アクティブ光ケーブルを開発、同規格を主導するインテルコーポレーション社より認証を取得したと発表した。

 Thunderboltは、パソコンとディスプレイなどのパソコン周辺機器間のデータ通信における、高速汎用データ伝送規格。同技術を開発したインテルコーポレーションから技術仕様の開示を受け、住友電工はThunderboltケーブルの開発を開始し、2010年に世界で初めて認証を取得、2015年11月に40Gbps伝送を可能とする Thunderbolt 3ケーブル(電気ケーブル)の認証を取得した。以降、住友電工は同製品における主要ベンダとして、Thunderbolt 3ケーブルを販売している。

Thunderbolt 3 アクティブ光ケーブル

 現在発売中のThunderbolt 3ケーブル(電気ケーブル)は、最大伝送速度40Gbps、ケーブル長さは最長2.0mの製品で、「マルチ4Kディスプレイ」、「ゲーミングPC」などの用途で利用されている。一方、映像制作・編集業界、バーチャルリアリティなどの分野においては、より長距離に対応したケーブルの製品化が望まれていた。そこで、住友電工の光ファイバケーブル技術と光モジュール技術を融合し、開発したのがThunderbolt 3 アクティブ光ケーブルだ。伝送速度40Gbpsを維持しながら最長50mまで伝送可能で長距離伝送が必要とされる分野での活用が見込まれている。
 住友電工は「今回認証した技術を基に、市場に求められる製品開発の検討を進めていく」としている。