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ローデ・シュワルツがベライゾン5Gオープントライアル仕様の信号生成/解析に対応

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 ローデ・シュワルツ・ジャパンは9月21日、ローデ・シュワルツ本社がベライゾン・オープントライアル仕様内で要求しているスペックに基づく5G信号生成/解析に対応したことを発表した。ベクトル・シグナル・ジェネレータR&S SMW200Aおよびシグナル・スペクトラム・アナライザR&S FSWを使用することで、ベライゾン社による5G仕様に対して1 %以下でEVM測定が可能であることを示した。

 2016年7月、ベライゾン・ワイヤレスはインフラ、チップセットおよび端末メーカーがサポートするべき5Gの物理層に対する技術仕様を発表した。発表された仕様は、LTEをベースとして5Gに向けて改善をおこなったもので、連邦通信委員会 (FCC)によって5G無線通信用途として割り当てられた28 GHz, 39 GHzに適用される。これらの信号は、75 kHzのサブキャリア・スペーシングのマルチキャリアOFDM信号を用い、1コンポーネント・キャリアに対して100MHzの帯域幅が定義されている。また、最大で8キャリアをアグリゲーションすることも可能であり、通信方式としてはTDDが採用されている。
 ローデ・シュワルツが提供する信号生成/解析ソリューションは、ベライゾン5G信号の仕様に基づく基本的な特性をサポートできるようになったという。
 信号生成 ベクトル・シグナル・ジェネレータR&S SMW200AとR&S SMW-K114 (5G Waveform Candidate)オプションを使用することで、ベライゾン社により要求されている75 kHzサブキャリア・スペーシングおよび100 MHz帯域幅のOFDM信号を容易に設定可能だ。また、ベライゾン5G技術フォーラムで示される特性を持つ5G信号の生成も、プリアンブルとユーザデータの設定により可能だ。リファレンス・シンボルの設定、さらに、QPSK、16QAM、64QAMのようなデータ変調だけでなく256QAMのようなより高次のデータ変調信号の生成も可能だ。