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IOWN構想の実現に向けて研究開発体制を強化【NTT】

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 NTTは5月12日、IOWN構想や6Gの実現に向けた研究開発力の強化を目的として、7月1日に「IOWN総合イノベーションセンタ」を設置すると発表した。
 なお、IOWN総合イノベーションセンタ長には、塚野 英博氏(エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ顧問)が就任予定。

背景
 2019年5月に発表したIOWN構想では、光電融合技術を用いた革新的なネットワーク・情報処理基盤を2030年に実現することをめざしている。NTTは「IOWN Global Forumに参画するグローバル企業と連携したユースケースや技術仕様の検討を進めるとともに、研究所において、構想の実現に向けた研究開発を進めている。そのためには、これまでの技術分野の壁を越えた柔軟かつ一体的な研究開発を進める必要があることから、研究所組織の見直しを実施する。国内外の多くの企業と連携し、IOWN実現に向けた研究開発を加速していく」との考えを示している。

組織見直しの概要

  • 社長直轄組織として、IOWN構想の具現化につながるプロダクトの研究開発を担う「IOWN総合イノベーションセンタ」を新たに設置し、その配下に、「ネットワークイノベーションセンタ」、「ソフトウェアイノベーションセンタ」、「デバイスイノベーションセンタ」の3センタを設置する。
  • 将来社会で求められる本質的な価値創造をゴールとした研究開発を加速させるため、サービスイノベーション総合研究所の配下に「人間情報研究所」「社会情報研究所」「コンピュータ&データサイエンス研究所」の3研究所を新設する。また、これに伴い「サービスエボリューション研究所」「メディアインテリジェンス研究所」「セキュアプラットフォーム研究所」を廃止する。
  • オールフォトニクス・ネットワークや移動固定融合など、IOWNに向けたネットワーク系研究開発を加速させるため、情報ネットワーク総合研究所配下の「ネットワーク基盤技術研究所」を同総合研究所配下の「ネットワークサービスシステム研究所」に統合する。また、これに伴い「ネットワーク基盤技術研究所」を廃止する。