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ローデ・シュワルツが、5G NRリリース17に対応した包括的テスト・ソリューションを発表

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 ローデ・シュワルツは8月3日、最新の5G仕様の厳しい要求に応えられるようにR&S SMW200Aベクトル信号発生器とR&S FSWシグナル・アナライザのソフトウェア・オプションをアップグレードしたと発表した。R&S FSVA3000シグナル・スペクトラム・アナライザとR&S SMM100Aベクトル信号発生器は、5G NRリリース17にも対応できるという。(本抄訳は8月8日に日本法人が発表)

 5G NRリリース17に含まれる最新機能は、 システムのパフォーマンスを高め、 新たなアプリケーションへの広がりも可能にする。 しかし、 こうした最新の高度な5G規格のテストは非常に複雑で困難なものになる。
 ローデ・シュワルツは「こうした状況に対応できるように、ベクトル信号発生器とシグナル・スペクトラム・アナライザが協調して動作する包括的なソフトウェア・オプションを発表した」という。

5G NRリリース17に対応するR&S FSVA3000シグナル・スペクトラム・アナライザとR&S SMM100A ベクトル信号発生器

 リリース17の主要な機能のなかには、産業IoTのための超高信頼かつ低遅延通信(URLLC)やアクセス回線とバックホールの統合(integrated access and backhaul:IAB)、 NRのための無線アクセス・ネットワークのスライシングなどがある。加えて3GPPは、71 GHzをサポートするよう周波数を拡張する。この拡張には、とりわけ2つの新しいサブキャリア間隔(480 kHzおよび960 kHz)の追加という物理層の適応に加え、最大2 GHzのより広い信号帯域幅をサポートする必要がある。
 そこで、 クラス最高レベルのR&S FSWシグナル・スペクトラム・アナライザが新たに搭載した広ダイナミックレンジのフロントエンド・モジュールでは、 高品質なシグナル・テストのための仕様も具体化したという。
 ローデ・シュワルツは「これによりR&S FSWは、5G NR FR2やIEEE 802.11ay/ad用チップセット、アンプ、ユーザ機器、基地局などハイエンドな通信コンポーネントやシステムの評価に最適な1台となった」としており「さらに、 R&S SMW200Aベクトル信号発生器の新しい67 GHz周波数オプションを使えば、 オーバーモードにおいて最大72 GHzにも対応可能だ。つまり、5G周波数帯として構想されている全ての高周波数域に加えて、 60 GHzのWiGig帯と衛星間通信リンクも確実にサポートできる。この信号発生器の大きな特長は、卓越した変調品質とフラットな周波数応答、位相雑音性能について4つのハードウェア・ベースのレベルを新しい周波数オプションにも同じように適用できることだ」と説明している。

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