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メッシュネットワーク機能搭載、IoTシステム構築に最適なビーコンモジュールのサンプル提供開始【富士通エレクトロニクス】

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FUJITSU 「WisReed」搭載 Bluetooth Low Energy対応ビーコン発信機

サンプル外観
(33.0×33.0×5.0mm)

 富士通エレクトロニクスは9月21日、富士通のメッシュネットワークプロトコル「WisReed(ウィズリード)」 を搭載した、 Bluetooth Low Energy (以下、BLE) 小型ビーコンモジュールを開発したことを発表した。サンプル提供は2017年9月下旬に開始する。
 同製品は、コイン電池で駆動するBLEビーコンモジュールにメッシュネットワーク機能を搭載している。 一般的なBLEビーコンモジュールと比べ、ビーコンデータの収集範囲が飛躍的に広がり、位置情報サービスなどの様々なIoTシステムに活用できる。 また、コイン電池ソケットも含め、小型基板上に必要な機能を実装しているため、実証検証シーンから商用運用に至るまで幅広く使うことができる。
 同製品は2017年度第4四半期に製品化の予定だという。(同社の決算期は3月末日。)

メッシュネットワーク機能

 富士通のメッシュネットワークプロトコル 「WisReed」 を搭載し、ビーコンデータをメッシュネットワーク化することで広範なエリアのビーコンデータ収集や、 ビーコンと接続した機器の制御が可能になる。また、ビーコンモジュールの追加や削減時に伴うネットワーク構成は、同製品が自動で再構築を行うため、設定作業は不要となる。ビーコンの無線通信にはBLEを使用している。

コイン形電池駆動の小型軽量タイプ

 必要機能が小型基板にすべて搭載されているため、様々なシチュエーションで使うことができる。また、基板上にコイン電池を搭載でき、別電源を必要とせずそのままユーザの製品に使用できる。さらに、各種デバイスを接続するためのインターフェース(GPIO・SPI・I2C)用スルーホールを設けており、センサなど様々な拡張デバイスを接続できる。

搭載部品をオプションにて選択可能

 オプションとして、チップLED(赤、橙、黄、黄緑のいずれか1つ)・圧電ブザー・タクトスイッチをそれぞれ選択し、基板上に搭載可能だ。
 サンプル品は、ユーザの実験試作を考慮しオプション搭載済で提供する。

適用システム例

 「WisReed」を人やモノに取り付け、位置情報管理システムのセンサとして使うことができる。また、荷物の紛失や迷子の防止システムにおいて、同製品を荷物や子供に取り付けるタグとして活用することもできる。
 「WisReed」に温度・湿度・照度などの各センサを接続することで、広範囲をカバーできる環境センシングシステムも実現できる。また、オフィスや工場内の照明機器などを接続することで、無線による屋内機器の集中制御システムが実現できる。