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AOCを 2×2 戦略で全方位展開【本多通信工業】

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 本多通信工業は11月20日、FA や医療機器などで利活用が期待される 8K 映像の少量多品種マーケットに向けて、AOCを 2×2 戦略で全方位に展開すると発表した。

AOCの展開戦略

 2020 年の東京オリンピック・パラリンピック、次世代のICT 社会の実現に向けて超高 精細映像(4K・8K)が注目されている。これに伴い、インターフェースの高速化が必要となり、従来のメタルから光ファイバによる伝送への移行が進むと見込まれている。
 本多通信工業は「光コネクタのフロンティアである当社は、FTTH 等のアクセス系での実績を基盤に、光ファイバによる機器間接続の領域への拡幅を目的に、AOC の技術開発を進めてきた」としており、「このたび、要素技術開発が進展したことから、FA 市場等でのニーズが高い角型コネクタと、医療や放送機器分野で標準的な丸型コネクタの双方を商品化するとともに、普及している石英ファイバと、柔らかさやアセンブリの容易さで今後が期待される高速プラスチックファイバの双方に対応する“2×2 戦略”を基本方針に、AOCを全方位展開することとした」とコメントを出している。

AOC商品開発ロードマップ

 その Ver.1 として、石英ファイバ対応のエンジニアリング・サンプルが「SCF2017 TOKYO」(11月29日~12月1日:東京ビッグサイト)で出展されるとともに、12 月から提供が開始される。また、2018 年 4 月には、石英ファイバと高速プラスチックファイバを自由に選択できる Ver.2 のリリースを計画しているという。なお、Ver.1 と Ver.2の機器側レセプタクルのコネクタ形状は同一となる。本多通信工業は「当社は、強みである長年培った光接続技術および長期信頼性・堅牢性ノウハウをベースに、産官学連携を活かしてインターフェースを進化させ、超高精細映像の市場の発展に貢献していく」としている。

AOC Vol.1のスペック