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100Gbps 光トランシーバ製品販売開始【ウェーブスプリッタ・ジャパン】

データセンタ/LAN 無料

 ウェーブスプリッタ・テクノロジー社(米国)の日本法人であるウェーブスプリッタ・ジャパンは2月15日、日本におけるインターネットや携帯網のブロードバンド化に対応するため、高速光トランシーバで主流となる100Gbps製品について、5種類の主要業界標準製品を揃え、販売を開始すると発表した。

 データセンタ事業者にとって100Gbps光イーサネットの導入に大きな障害となっていたのは、IEEE標準の100Gpbs LR4製品のコストだった。IEEE標準では比較的低コストの100Gpbs SR4が規格化されているが、最大伝送距離が100mと短く、経路が制限され直線距離で敷設する事ができないデータセンタのラック間には不充分なシーンもあった。また、最大伝送距離10kmのLR4でこれに対応した場合、過剰な仕様であり高コストを招いてしまう。
 そこで、主に米国のデータセンタ事業者が中心となり、これらの間を埋める低コストで中距離伝送に適したMSA(Multi-Source Agreement)と呼ばれる業界標準が誕生した。ウェーブスプリッタ・ジャパンは「たとえば当社のMSA対応製品であれば、伝送距離が500mのPSM4や2kmのCWDM4準拠製品が、IEEE LR4準拠製品の3~4割程度、IEEE LR4と同じ伝送距離10kmを持つ4WDM-10準拠製品でも半額程度と、たいへん低コストで100Gbpsを導入いただくことが可能となった(価格は同社比)。高信頼で効率の良いデータセンタ構築に不可欠な製品だ」とコメントを出している。

用途に応じて選べる5種類の100Gbps 光トランシーバ製品。写真は「WST-QS28-4ML-C」