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ASXおよびCME取引所間で低遅延接続サービス開始【Coltテクノロジーサービス】

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世界の主要金融市場を接続する超低遅延ネットワークのアップグレードおよび拡張に引き続き大型投資実施

 Coltテクノロジーサービス(以下、Colt)は4月18日、オーストラリア証券取引所(ASX)およびシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)を結ぶ業界でも最低遅延の超低遅延サービスを開始したと発表した。この新ルートのサービスの実施により、ColtはASXに安全でプロテクトされたサービスを提供することができる。さらに、ColtはASXと東京の日本取引所グループ(JPX)間の低遅延ネットワークをアップグレードする。この新ルート構築およびアップグレードは、主要取引所や金融市場を結ぶ低遅延ルートをアップグレードするというColtの戦略的拡張計画の一環だという。

 ASX-CME間ルートはアジア太平洋地域で運用するバイサイドおよびセルサイドの金融機関のニーズに応えるもので、特に高頻度取引(HFT)戦略で重要になる。新ルートのエンド・ツー・エンドの往復遅延値(RTD)は179ms未満だ。なお、アップグレード後のASX-東京間ルートのエンド・ツー・エンド往復遅延は99.5ms未満となる。

 Coltのキャピタルマーケット担当バイスプレジデントであるアンドリュー・ハウスデン(Andrew Housden)は「Coltは最新のネットワークテクノロジーと優れたカスタマーサービスで、最も要求の厳しい金融機関のニーズに応えていく。そのためにも、米国、アジア太平洋地域を始めとする各地域の金融機関の取引戦略をサポートするセキュアな超低遅延ネットワークサービスを拡張、開発していく。Colt IQネットワークはあらゆる地域で常に高品質のサービスを提供し、市場参加者の競争力強化をサポートする」とコメントを出している。

 Coltの超低遅延サービスポートフォリオは世界の主要取引所間のネットワーク接続を提供し、投資銀行、アセット・マネジャ、HFTトレーダやその他市場参加者など金融機関のニーズに応える。昨年、Coltはグローバルネットワークを積極的にアップグレードおよび拡張し、既存のアジア、ヨーロッパおよび北米の主要取引所等を結ぶColtサービスポートフォリオをさらに加勢した。

 この半年以内に、ColtはJPXとシカゴ間の超低遅延ネットワーク、ASX、HKEX、SGX、JPXなどのアジア太平洋地域の大手取引所間主要ルートの超低遅延最適化などを発表してきた。