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シスコ、楽天の世界初となる完全仮想化クラウドネイティブ モバイル ネットワーク構築を記録的短期間で実現へ

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 シスコは2月24日、楽天モバイルネットワークにおける、世界初となるエンドツーエンドで完全に仮想化され、5Gに対応したクラウド ネイティブモバイルネットワークを実現するイノベーション構想を発表した。(本記事は2月24日に発表されたニュースリリースの抄訳)
 日本の新たな携帯電話事業者となる楽天グループの楽天モバイルネットワークは、新しいモバイルネットワークを使った商用サービスを2019年10月に開始する計画であることを発表している。楽天の新しいモバイルネットワークは、革新的なクラウドネイティブアーキテクチャの採用により、無線アクセスネットワークからコアネットワークまでが完全に仮想化され、ネットワークオペレーションとサービスオペレーションの双方がエンドツーエンドで自動化される。

イノベーション構想

 楽天モバイルネットワークの新しいアーキテクチャと、Telco Cloudの基盤は、シスコのソフトウェア、サービス、ルーティング・スイッチングのハードウェアを広範囲に使用する。シスコは、クラウド、IT、サービス プロバイダー ビジネスのテクノロジーだけでなく、エンジニアリング、マルチベンダ システム インテグレーション、セキュリティ、さらにカスタマー・エクスペリエンスチームによるオペレーションの専門知識を包摂する最適なポートフォリオを、記録的短期間で提供した。シスコのカスタマー・エクスペリエンスチームはプライマリシステムインテグレータとして、5G対応のクラウドネイティブアーキテクチャの設計と楽天モバイルネットワークの仮想Telco Cloud展開を実行している。
主な提供内容は次の通り。

  • 共通かつ分散型NFVIアーキテクチャによるTelco Cloud完全仮想化ネットワーク
  • マルチアクセス エッジ コンピューティング
  • 5G対応システム アーキテクチャ
  • 5G対応IPv6トランスポート/モバイル バックホール
  • 5G対応SDN化されたデータセンタファブリック
  • インフラストラクチャとサービスレイヤのエンドツーエンド自動化

 楽天モバイルネットワークは、これらのテクノロジーを備えたシスコの先見的ネットワーキングモデルを利用することで、コンシューマーモバイル、IoT、リッチメディアおよび仮想/拡張現実などの低遅延サービスをはじめとする広範なサービスを提供することができる。
 楽天モバイルネットワーク 最高技術責任者 タレック・アミン(Tareq Amin)氏は「楽天はモバイル ネットワーキングに対する最先端のアプローチを採用する。全体がソフトウェアで構築され、オペレーションが自動化された新しいタイプのネットワークを構成している。シスコと共同で計画したこの設計アプローチと、慎重に選択したベンダー エコシステムにより、価値の高いサービスをより手ごろな価格で提供することができ、お客様がクラウド イノベーションの真のメリットを享受することに貢献できると考えている」とコメントを出している。
 シスコ サービス プロバイダー ビジネス担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー ジョナサン・ダビッドソン(Jonathan Davidson)氏は「楽天のモバイルネットワークは、既存の事業者に比べ、これまでにないスピードで迅速にスタートする。クラウドと自動化がモビリティの未来にもたらす輝かしい実例を、世界に知らしめることになる。シスコは、何百万人もの契約ユーザと5Gに対応するゼロタッチ、完全自動化、ソフトウェアによるモバイルTelco Cloudの設計で楽天をサポートする。コンセプトから実現までのコラボレーションは、シスコの対応力の高さを表している」とコメントを出している。