光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

エリクソンが、日本のモバイル通信品質に関する消費者意識調査の結果を発表

モバイル/無線 無料

 エリクソン・ジャパン株式会社(以下「エリクソン」)は6月26日、日本のモバイル通信ユーザを対象に実施した「モバイル通信品質および通信優先サービスに関する消費者意識調査」の結果を発表した。

 本調査は、5G SAの商用展開が加速するなか、日本の消費者がモバイル通信の品質に何を求め、どのような課題を抱えているかを定量的に把握することを目的として実施したものとなる。同社は「調査の結果、回答者の過半数が日常生活において通信の不満を経験しており、混雑時でも安定した接続を保証する『通信優先レーン』のようなサービスへの潜在的需要が明らかになった」としている。

調査結果の概要

「通信の安定性」と「混雑耐性」が通信品質の最重要評価軸に
 モバイル通信品質において価値を感じるポイントとして、「通信が途切れない安定性」が60.0%で最多、次いで「混雑時でも安定して利用できること」が37.3%となり、その他を大きく上回った。ピーク速度よりも「つながり続けること」を重視する傾向が、年代・性別を問わず、幅広い層に共通して確認された。

通信品質では「安定性」が最も重視されている。

回答者の約5割が通信品質に何らかの不満を経験
 『モバイル通信がつながらず、不満を感じたことがありますか』という問いに「特に不満はない」と回答したのは46.3%にとどまり、53.7%が何らかのシーンで通信品質に不満を経験していることが明らかになった。不満を感じたシーンでは、通勤・通学中の電車(22.8%)、旅行先・観光地(19.5%)が上位に挙がり、次いで車・バス移動中(13.8%)、学校・職場(11.5%)と続いた。

通信品質への不満は「電車・旅行先」など移動・外出時に多い。

通信が不安定な際は「諦め」や「移動」で対応——潜在的な機会損失が発生
 通信がつながりにくい場合の対応として、「一時的に利用を諦め時間をおく」が38.0%で最多、「場所を移動する」(33.3%)が続いた。「何度も再試行する」が28.5%、「何も対応せず利用を諦める」も20.5%に上り、日常の業務や消費行動における機会損失が生じている可能性が示唆される。

通信が不安定な際は「一時的に諦める」「場所を移動する」が主な対応。

「通信優先レーン」への利用意向は約3割、QRコード決済シーンでのニーズが最大
 全体の28.3%が通信優先レーンを何らかの形で利用したいと回答。利用したいシーンは「QRコード決済・モバイルチケットの表示」(11.8%)が最多で、「常時快適な通信の確保」(8.3%)、「ライブ会場でのSNS投稿・ライブ配信」(6.0%)が続いた。希望する料金体系は「利用回数に応じた変動課金」(37.3%)が最多で、柔軟な課金設計へのニーズが示されている。

優先レーンは「QRなど確実につながってほしい場面」で利用意向が高い。

サービス普及の鍵は「料金の妥当性」と「効果の可視化」
 利用にあたっての懸念として「料金が高くなりそう」が61.0%と突出しており、「効果がどれほどあるか不安」(31.5%)がこれに続く。一方で「特に懸念はない」も25.8%に上ることから、適切な料金設定と効果の明確な提示によって需要層の拡大が期待される。

優先サービス利用の最大の懸念は「料金が高くなりそう」となった。

 エリクソンは「本調査の結果は、日本における通信品質保証型サービスへの潜在的需要と、そこに至る消費者課題の双方を明確に示している。回答者の過半数が日常的に通信品質の問題を経験し、その都度「諦める」「移動する」といった対応を余儀なくされている現状は、現行のモバイルネットワークが提供できていない価値領域が確実に存在することを示している」とし、「エリクソンは、5G SA アーキテクチャが実現するネットワークスライシングこそが、こうした課題を解決する根幹技術であると考えている。ネットワークスライシングを活用することで、通信事業者はユーザや用途ごとに帯域・遅延・信頼性を動的に保証する差別化されたサービスを提供することが可能になる。世界では90社以上の通信事業者がすでに5G SAを商用展開し、ネットワークスライシングを活用した差別化サービスの商用化の事例が84に達するなど、差別化サービスの実装が着実に進展していることが窺える。日本においても、こうした技術をベースとした新たなサービス価値の創出と、それによるモバイル通信市場のさらなる発展に向けて、エリクソンは通信事業者パートナーとの協力を継続していく」との考えを示している。

調査概要