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ソフトバンクと連携し病院内のIoTネットワーク導入の実証実験に参画【WHERE】

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 WHEREは3月27日、ソフトバンクと連携し、順天堂大学医学部附属順天堂医院において、EXBeaconプラットフォームを活用した実証実験の取り組みを開始すると発表した。同実証実験では、国内で初めて医療機関の施設内にBluetooth meshネットワークを構築し、看護師の位置情報の検知などの技術的検証を行う。

実証実験参画の背景

 WHEREは、オフィスや工場、工事現場など様々な分野・領域で、建物施設全体をカバーするIoT専用LAN「EXBeaconプラットフォーム」を導入し、IoT向けソリューションを展開してきた。今回、新たな領域として病院内にEXBeaconプラットフォームを構築し、ソフトバンクが目指すスマートホスピタルの実現に向けた実証実験に参画する。WHEREは、海外の病院で導入実績があるが、国内では初めてのケースとなる。

WHEREの「EXBeaconプラットフォーム」技術

 これまで、Bluetoothビーコンを使った測位の仕組みでは高精度の測位結果が得られないと考えられてきた。WHEREでは、独自開発した指向性アンテナを送受信機EXBeaconに活用するとともに、独自の電波空間調整技術や測位エンジンを利用することで、高精度の測位を実現している。また、相互に無線通信を行うEXBeaconは、電波が途切れても別ルートを迂回する冗長性や、置けばつながる設置自由度を有しており、病院内の様々なエリアに導入することができる。さらに、位置情報だけでなく、センサ情報を同時に収集することが可能で、看護師や患者のバイタル情報や環境情報(温度・湿度・照度など)、設備情報を集約する新しいLANとしても利用できる。

今後の展開

 WHEREは「国内外の病院・介護施設になくてはならないIoT専用LANとして活用されるべくEXBeaconプラットフォームの研究開発に注力し、ソフトバンクが目指すスマートホスピタルの実現に向けて技術的サポートを進めていく」としている。