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200µmファイバSpider Web Ribbonを実装した屋内屋外兼用光ケーブルを販売開始【フジクラ】

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 フジクラは12月9日、200µmファイバを実装した屋内屋外兼用の光ファイバケーブルWrapping Tube Cable(WTC)の販売を開始したと発表した。200µmファイバを同社独自技術である12心間欠固定型光ファイバリボンSpider Web Ribbon(SWR)に適用し、細径化と軽量化を実現しているという。

 屋内屋外兼用である同製品では、外被に耐候性を持たせるとともに、屋内で火災が発生した場合に備えて高難燃性や低発煙性も持たせるといった、人的・物的影響を最小限に抑える配慮もされている。
 屋内仕様の場合、米国のUL規格や欧州の建設資材規格CPR(Construction Products Regulation)など各国で規格が異なるが、今回リリースされたWTCは、UL規格、CPR規格両方に準拠している。これにより、グローバルに拠点を持つユーザは、地域毎に要求される規格を満たした製品を調達する必要がなくなり、1つの製品を世界中で展開する事ができるようになる。
 これまで建屋間接続には、建物内で屋外ケーブルと屋内ケーブルを融着接続する必要があったが、屋内屋外兼用ケーブルを採用する事で、その融着接続は不要となり、ケーブルをそのまま屋内まで布設する事ができる。これにより施工時間が短縮され、施工費も削減される。また、可撓性に優れているため、限りあるスペースにおいても、容易にケーブルを取り扱う事ができる。

 この200µmファイバ実装のSWRは、250µmファイバ実装のSWRとファイバ間の整列ピッチを揃えた構造を採用している。そのため、200µm SWR相互の一括融着だけでなく、既存の250µmファイバリボンや250µmファイバ実装のSWRとの一括融着接続も可能だ。融着接続の際には、新たに200µmファイバ専用の融着接続機を準備する必要は無く、既存の融着接続機を利用する事ができるので、施工費用の削減に繋がる。

ケーブルの構造

SWRファイバピッチ構造

仕様