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シスコ、ハイブリッド/マルチクラウド化を加速

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AppDynamicsとCisco Intersight Workload Optimizerを活用してビジネス、アプリケーションからインフラまでリアルタイムの可視化や最適化を実現

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は4月21日、企業が完璧なデジタル体験への要求の高まりに応えられるよう、フルスタックの可視性とオペレーショナルインサイトでアプリケーションチームとインフラストラクチャチームを橋渡しする、マルチドメインの新たなアプローチを発表した。
 企業はアプリケーションがビジネスの中核であり、企業の顧客との接点であることを認識し始めている。顧客の78%がデジタル体験への期待感を高めていることから、企業がアプリケーション中心のビジネスへと舵を切ろうとする中、より大きな重圧のかかるエンタープライズITにおいて、組織やテクノロジーの間に存在する危険なサイロ化が明るみになっている。リアルタイムかつ自動化されたトラブルシューティングの実現により、アプリケーションのパフォーマンスを確実に最適化することができる。Kubernetesベースの新たなプラットフォームはDevOpsとITの両方でマルチクラウド環境の導入を容易にする。
App Attention Index 2019からの引用

シスコの新たなイノベーション

 アプリケーション パフォーマンス監視において1のソリューションであるシスコのAppDynamicsに、ミッション クリティカルなアプリケーション内で最も重要になるユーザーエクスペリエンス ジャーニーを提示するAppDynamics Experience Journey Mapを導入した。これによりビジネス指標とアプリケーション体験の両方に焦点を当て、ビジネスチームとアプリケーションチームはビジネスパフォーマンス、ユーザーエクスペリエンス、アプリケーションパフォーマンスの相関関係を単一の画面で確認できるようになる。

 AppDynamicsとCisco Intersight Workload Optimizerとの間でデータの交換や関連付けが行えるようになり、アプリケーションチームとインフラストラクチャチームは共通の画面で、アプリケーション パフォーマンス、ユーザ エクスペリエンス、ビジネス インパクトに影響を及ぼすインフラの依存関係を確認することができる。シスコは共通の用語やツールを用いてアプリケーションとインフラの健全性に関するデータセットを共有することで、ITチームが一層、他チームと連携を取りやすくなり、自社のビジネスと顧客という最も重要な点に集中できるようにする。業界で初めてアプリケーション インサイトとインフラの自動化をダイレクトに結びつけたことで、インフラストラクチャチームはコストや複雑さを管理しながらアプリケーション主導型のビジネス要求にリアルタイムで対応できるようになる。

 Cisco Intersight Workload Optimizerは、ハイブリッドなアプリケーション アーキテクチャ全体にワークロードやコストの最適化を図る強力な機能を提供する。Intersight Workload Optimizerはパフォーマンスとコスト、コンプライアンス上の制約を考慮し、履歴とリアルタイム情報を活用して事前に潜在的な問題に警告を発すると同時に、オーバープロビジョニングによるコスト削減機会をリストアップする。仮想インフラだけで行うアプローチとは異なり、このソリューションはアプリケーションのパフォーマンス低下の根本原因が仮想マシンもしくはコンテナ層にあってもストレージやコンピュータ、ネットワーク機器の内部にあっても、アプリケーションレベルに関わらずピンポイントで特定できる。

 Cisco HyperFlex Application Platformはクラウド、データセンタ、エッジを横断してKubernetesのプロビジョニングと運用を簡素化し、包括的なサービスとしてコンテナを提供するコンテナ・アズ・ア・サービス(container-as-a-service)を実現する。新しいこのプラットフォームはオープンソースのツールをまとめて共有し、定型業務を自動化して、マルチクラウド環境全体を通じてアプリケーションのイノベーションを加速できるよう、ITチームとDevOpsチームのいずれにもKubernetesを活用しやすくする。また、AppDynamics とIntersightを活用して、アプリケーションからインフラ スタックまで、すべてのリアルタイムの監視や最適化もサポートする。

 ESG シニアアナリストのボブ・ラリベルテ(Bob Laliberte)氏は「組織は急速に最新のアプリケーション アーキテクチャを導入し続けており、こうした環境の複雑さや規模、スピードが増すことによって、IT部門には難題が突きつけられている。このことが、組織にアプリケーションのパフォーマンスとインフラストラクチャの自動化とを結びつけるテクノロジーの採用を推進させ、ITの生産性を高めて、Kubernetes のDay2オペレーション(運用管理)を簡素化し、ITがDevOpsチームや事業部門にとってより関連性の高い重要な業務を支援できるようになっていくだろう」とコメントを出している

提供開始時期

AppDynamics Experience Journey Map:2020年第2四半期中に提供開始予定
Cisco Intersight Workload Optimizer:2020年第2四半期中に提供開始予定
HyperFlex Application Platform for Kubernetes:2020年第2四半期中に早期アクセス開始予定