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シスコ、医療機関向けに迅速かつ安全なネットワーク拡張を支援するプログラムを発表

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臨時の仮設医療施設に必要なネットワーク製品を期間限定で無償提供

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は4月28日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に関わる医療機関の活動を支援するため、医療機関が仮設医療施設を設置する際などに必要となるネットワーク構築を、迅速かつ安全に支援するプログラムを発表した。

 COVID-19感染者の急増により医療機関では病床数の確保が困難となり、ホテルやイベント会場などを利用した仮設病床、屋外での仮設外来施設設置も検討されている。感染拡大防止のため、医療従事者が在宅待機を強いられるケースもあり、深刻な人手不足やコミュニケーションロスが課題となり、いつでもどこでも病院とスムーズにコミュニケーションができるネットワークが必要とされている。
 シスコはこれらの課題を解決するため、仮設病床および在宅待機する医療従事者に安全なネットワークを迅速に構築できるよう支援する90日間無償プログラムを開始した。
 90日間無償プログラムでは、仮設病床設置時に必要となるルータ、スイッチ、無線LANアクセスポイントを90日間(最大180日間)無料で提供する。さらに、その後も必要とされる場合は、購入することが可能だ。同プログラムは、従来のシスコ製品だけでなく、シスコのクラウド管理型製品(最大90日間)にも適用される。尚、ネットワーク機器設置に関する費用は別途必要となる。

 90日間無償プログラムは以下のケースを想定しているという。

ホテルやイベント会場などを利用した臨時仮設病床の新設:施設に新たにルータ、スイッチ、無線LANを設置。LTE対応ルータでインターネットに接続し、安全なVPNトンネル経由で病院システムの利用を可能にします。この際、従来のシスコ製品に加えて、クラウド管理型製品を利用することにより、急を要するネットワーク拡張に対応可能なクラウドネットワークが選択できる。また、クラウド管理型セキュリティカメラも利用でき、リモートから仮設病床のモニタリングを手軽に実現できる。

在宅待機する医療従事者による病院システムへのアクセスおよび遠隔支援:病院に設置済みのワイヤレスコントローラを活用すれば、在宅待機(勤務)する医療従事者の自宅にアクセスポイントのみ設置するだけで(インターネット回線は必須)、病院と同じネットワーク環境を提供できる。これにより病院システムへスムーズにアクセスすることができる。これはシスコのアクセスポイントが持つOEAP(Office Extended Access Point)機能によりVPNなしで暗号化されたトンネル通信を実現し、セキュアな環境構築が可能となる。

病院外医療サービスエリアの構築:シスコの屋外用無線LANアクセスポイントをすでに導入済みのワイヤレスコントローラに追加することで、病院の駐車場などに設置したテント型医療設備でも簡単にネットワークを拡張することができる。