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英国の光ケーブル工場に新設した生産ラインが稼働【フジクラ】

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空気圧送型細径高密度光ファイバリボンケーブルの海外現地生産を開始

 フジクラは11月15日、グループ会社のAFL Telecommunications Europe Ltd.(英国、ウィルトシャー州スウィンドン)にて、工場を移設拡張のうえで光ケーブル生産ラインを新設し、その稼働を開始したと発表した。

 新設したラインでは、同社独自の12心間欠固定型光ファイバリボンSpider Web Ribbon(SWR)を適用した空気圧送型細径高密度光ファイバリボンケーブルAir Blown Wrapping Tube Cable(AB-WTC)の生産を行う。
 フジクラは「現地生産の開始により、欧州のお客様向けにより充実した顧客サービスを提供できるようになるほか、サプライチェーンの強化を通じてお客様への安定供給能力の一層の向上を実現する。また、今回の現地生産の開始は、地元経済の活性化や新規雇用創出にも寄与するものとなる」としている。

AFL Telecommunications Europe社の工場外観

 現在、英国やEU諸国では、各国のデジタル戦略に沿い、光ネットワークによるブロードバンド網の整備が急ピッチで進められている。加えて、コロナ禍に伴う在宅勤務の増加によるデータトラフィックの急増を背景に、光ネットワーク網整備の効率的な推進に対するニーズも高まっている。
 そのような中、フジクラのSWRおよびWTC、AB-WTC技術はTCO(Total Cost of Ownership:総保有コスト)の削減において比類なき結果を示しており、それが高く評価され、2019年の英国BT/Openreachでの本格採用に始まり、英国をはじめとする欧州の主要キャリア、オペレータ、ISP等のユーザに既に幅広く採用されている。
 フジクラは「新生産ラインの稼働開始を記念し、この度、現地にて在英日本国大使館、主要顧客、地元政府・行政関係者をはじめとする関係者の皆様ご列席のもと、開所式を実施した」という。

開所式の様子:林駐英大使とGary Perkinsスウィンドン市長による桜の木の植樹

 今回の現地生産開始にあたり、主要顧客であるOpenreach社の技術責任者であるAndy Whale氏は「Openreachは、最高品質な光ネットワークを、どの事業者よりも早くかつ広範囲に構築しお客様にお届けすることを目標としている。これを達成するため、私たちは、革新的な技術力を有するフジクラグループとのパートナーシップの強化を進めていく。私たちの手がける光ネットワーク投資により、さらなる雇用が生み出され、また私たちのサプライチェーンがさらに強化されることを大変喜ばしく思っている」とコメントを出している。

 フジクラグループは「今後も、SWR/WTCをはじめとする光ケーブル製品並びに光ケーブル配線トータルソリューションのご提供を通じて、英国および欧州のFTTxおよび5Gネットワークの構築、発展に貢献していく」との考えを示している。