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NEC、プライベートLTE(sXGP)システム向け小型APコントローラを販売開始

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小規模ユーザ向け製品ラインナップを強化

 NECは12月20日、1.9GHz周波数帯を使用した自営通信用TD-LTE規格であるsXGPに対応したプライベートLTEシステムにおいて、従来から提供してきたAP用コントローラのラインアップに、主に小規模の病院や工場などでの利用を想定した小型APコントローラを新たに追加し、販売を開始した。
出荷開始日は12月22日。価格(税別)は568,000円。
 同社は「プライベートLTEシステムについて、2025年度までに累計1,000システム以上提供することをめざす」としている。

 sXGPは免許不要でありながら、無線LANなどと比べて外来ノイズが少ない1.9GHz周波数帯を用いているため、通信の安定性が高いことが特長だ。また、秘匿性の高いLTEのSIM認証や、外部にデータを出さないクローズドなネットワーク構成により、セキュアなローカル無線通信ネットワークを構築することが可能だ。そのため、病院や工場、倉庫などの自営ネットワークで音声通話やデータ通信などに活用されてきた。

 NECは「これまで、接続するAP数や端末数が比較的大きな規模でも利用可能なAPコントローラを提供してきた。今回発表した小型かつ接続可能なAP数を抑えたAPコントローラは、設置場所の制限を減らし、価格設定を見直すことで、小規模なユーザの導入のしやすさを実現した」と説明している。

新製品のサイズイメージ

新製品の特長

コンパクトな筐体:新製品は、小規模で使うユーザのニーズに応えるためNECプラットフォームズ製のコンパクトボックス型コントローラをベースに、接続AP数などの機能を絞ったAP用コントローラとして新たに開発したという。180mm×180mm×50mmのコンパクトな筐体であり、標準APコントローラよりも設置場所の制約を受けずに利用することができる。

導入しやすい価格設定:小型APコントローラは、従来の標準APコントローラと比べて約1/2の費用で導入が可能だ。小型APコントローラはAP数や端末数が比較的少ないユーザの利用に適した製品で、PoCのためのsXGPシステム導入としても適している。また、sXGPに対応したプライベートLTEシステムを利用するための最小構成(小型APコントローラやAPなど含む)をセットにしたパックも近日販売開始予定だという。

 NECは「本システムの提供を通じて、ネットワークを柔軟に活用し、人・モノが生み出すデータを産業の枠を超えて賢くつなぐ 『NEC Smart Connectivity』の提供を加速し、新たな社会価値を創造していく」とコメントを出している。

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