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スターキャットが、ローカル5GオープンラボにおいてSub6とミリ波のNR-DC運用を開始

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 スターキャット・ケーブルネットワーク(以下、スターキャット)は3月16日、NAGOYA LOCAL5G LABにおいて、東海地方で初(※)となるSub6とミリ波のNR-DC運用によるローカル5Gの実証環境の提供を、3月10日より開始したと発表した。
(※)2023年3月現在スターキャット調べ

 NAGOYA LOCAL5G LABは、2022年7月にスターキャットが「なごのキャンパス」(愛知県名古屋
市)に構築したローカル5G等の先端無線技術を体験できる実証施設。国内でも導入事例の少ないNR-DCを導入することで、従来のSub6 帯のみを利用したローカル5Gよりも超高速かつ安定した通信が実現可能となります。NAGOYA LOCAL5G LAB は気軽に体験できる施設として、広く開放しているという。

NR-DCの特徴
 NR-DC (New Radio-Dual Connectivity)では、ローカル5Gに割り当てられているSub6 とミリ波の両方の周波数を同時に使うことにより、通信速度の大幅な向上が可能となる。またミリ波を使う場合、NSA構成が多く採用されていたが、NR-DCはSA構成となるため、5Gの特徴である低遅延や多接続などを最大限に活かすことが可能となる。
 ミリ波は、高速大容量伝送で多接続に向いているという利点がある一方、直進性が高く障害物に弱いという弱点があるが、同時にSub6も用いることで、その弱点を補うことができる。
 スターキャットは「国内でも珍しいSub6、ミリ波の両方が使える設備を整えることで、高速大容量が必要な実証実験への活用が期待される。具体的には、8KやAR/VRなどの高画質な映像伝送や、IoT機器など多接続が必要な実験のニーズに答えることが可能となる。3月10日時点で、実測で下り速度最大3.1Gbpsとなっている」と説明している。

同施設はサムスン電子のローカル5G基地局設備を採用し、京セラコミュニケーションシステム、三技協の支援を受けて構築したという。

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