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ケーブルテレビ局としては日本初となる、サブセンター間で 100G リングネットワークを構築【TCN】

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 多摩ケーブルネットワーク(以下、TCN)は5月12日、TCNが提供するt-netインターネット接続サービスにおいて、通信品質の向上を実現するため大規模な設備リニューアル増強工事をシンクレイヤに発注し、3月に完了したと発表した。

 これは、動画や e-sports、リモート会議などの高速・低遅延が求められるコンテンツの利用拡大に伴うトラフィック増に対応するもので、サブセンター間を100Gbpsの光ネットワークで接続する構成は、他のケーブルテレビ局に先駆けて実施された国内初の設備増強工事となる。

 今回の設備増強工事では、t-net光2.5Gのセンター側接続回線を20Gbpsから4倍の80Gbpsへ増速を行い、サブセンター間の接続も他のケーブルテレビ局に先駆けて10Gbpsを10倍の100Gbpsにアップグレードした。
さらに、インターネット接続用スイッチも10Gbps用から10倍の100Gbps用に交換することで、高品質かつ低遅延なネットワークを実現した。

 TCNは「これにより、t-net をご契約されているお客様は、高速・高品質なネットワークで様々なコンテンツを快適にご利用いただける」としており、「TCNは今年度内に都内への回線増強や大手データセンタへの接続、グローバル的なIXサービスへの接続の強化・拡充により、増大するインターネット トラフィックに対応し、今後も高品質かつ効率的なインターネットサービス提供をめざしている」との考えを示している。

 シンクレイヤは「これまでの TCN のインフラ設備をはじめとした全国のケーブルテレビの通信高度化に関する多くの構築実績を活かし、システム設計や機器選定、システムの構築から保守まで一貫して対応した。シンクレイヤでは、今後もこのような情報通信の高度利用に向けたソリューションの提供に取り組み、 安全・安心で持続的な街づくりを通して、社会に貢献していく」との考えを示している。

サブセンター間の100Gbps接続
サブセンター間を100Gbpsで接続するリングネットワークにNTTエレクトロニクスのWDM対応メディアコンバータ「プラスレピータアクセスシリーズ」を採用。

接続用L3/L2スイッチ
基幹L3/L2スイッチは米国シスコシステムズ製のCatarist9500型を8台導入。

接続概念図