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アンリツが、オールボー大学と6Gの共同研究を開始

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 アンリツは4月13日、デンマークのオールボー大学と共同で6Gの研究を開始することを発表した。

 今回の研究では、ミリ波やテラヘルツ波を含む6Gで検討されている周波数帯のチャネルサウンディングと無線チャネルセンシングに関する新しい技術を開発するという。アンリツは「この技術の確立のために、アンリツのベクトルネットワークアナライザを使った最新の測定機能とオールボー大学のアンテナ測定システム技術を組み合わせている」と説明している。

 企業や標準化団体では6G、IMT2030などの次世代移動通信に使用される周波数や波形が議論されており、その無線特性を理解するために、様々な活動が開始されている。今回の研究プログラムでは、高分解能・広帯域の無線チャネル特性の評価に関する新しい技術を確立し、6Gのシステムモデリングや性能評価に貢献することが期待される。また、同研究は6Gで期待される技術に向けて、ジョイント通信とセンシング(Joint Communications and Sensing)に関する手法や波形の評価も支援する。

 アンリツのアドバンスドテクノロジーマーケティング部 部長であるJonathan Borrill氏は「オールボー大学と協力し、6Gの研究を開始できることを大変うれしく思っている。オールボー大学は、チャネルサウンディングとOTA測定において世界トップクラスの技術を持っており、今回の研究で得られた測定結果と試験技術は業界に大きく貢献できると信じている」とコメントを出している。

 オールボー大学教授の「Wireless Propagation and Over-the-Air Testing」研究グループリーダーであるWei Fan氏は「無線チャネルのモデリングは、6Gシステムおよびインタフェイスの設計・開発に不可欠であるため、高性能なチャネルサウンダを使用し信頼性の高いチャネル測定をすることから始まる。この研究で、世界有数の通信計測器メーカーであるアンリツと協力して、6G通信・センシングシステムにおける最先端のチャネルサウンダを開発できることを大変うれしく思っている」とコメントを出している。

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