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JTOWER が屋外タワーシェアリング事業にコムスコープを採用

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日本における5Gの普及を加速

 CommScopeは6月20日、JTOWERより、ネットワーク事業者に共有ブロードバンド・インフラへのアクセスを提供するパートナーとして採用されたと発表した。
 JTOWERは、移動体通信事業者等に向けて屋外のインフラシェアリングを提供しており、コムスコープはそこにアンテナ、フィルタ(共用器)、同軸ケーブルといったRF技術を提供する。

 JTOWERの専務取締役 インフラシェアリング事業本部長である桐谷裕介氏は「日本では現在、各通信事業者による5Gネットワークの整備が急速に進められている。こうした中、JTOWERのソリューションにより、通信事業者は、より効率的な基地局インフラの整備が可能となる。コムスコープの製品採用にあたっては、グローバルでの長年の経験と高い専門性、当社の要望に合わせた柔軟な開発体制に高い信頼を寄せている」とコメントを出している。

5Gの可能性と費用対効果を最大限に引き出す
 5Gネットワーク上で動作する自動運転、AR(拡張現実)、8K動画品質、サイバーセキュリティ強化の可能性が、日本全国での事業拡大に拍車をかけている。 通信事業者は、5Gネットワークの実用的な導入に注力する中で、どのタイプの技術が5Gの可能性を最大化するのかを見極める必要がある。
 たとえば、Massive MIMOはスペクトル効率を大幅に向上させ、より大きいネットワーク容量と広いカバレッジを提供する。ただし事業者は、アクティブMIMO実装に関連する追加コストと実際の電力要件が妥当なものかどうか、またはアンテナ構成で十分かどうかを判断する必要がある。

 コムスコープのアウトドア・ワイヤレス・ネットワークス担当シニア・バイス・プレジデントおよび部門プレジデントであるFarid Firouzbakht氏は「日本のように通信インフラの次の10年に焦点を合わせている国々では、高速接続やデータ配信に取り組んでいるパートナーとの協業が増加すると期待される。同時に、幅広い経済のネットゼロ移行をサポートするため、効率化や省エネルギー、プロセスの最適化を促すイノベーションを推進することも重要だ。シェアリングモデルによりコムスコープのアンテナ技術を利用することで、JTOWERと日本全国の携帯電話事業者の双方にメリットが生まれる」とコメントを出している。

5G展開を加速させるための最適なテクノロジーの選択
 JTOWERの屋外タワーシェアリング事業は、コムスコープの基地局アンテナやHELIAX製品へのアクセスをネットワーク事業者に共有するものだ。信頼性の高いHELIAXのソリューションは、同軸製品から、JTOWERのインフラに統合されているような、FTTA(Fiber-To-The-Antenna)およびクラスタ・コネクタ・ソリューションへと拡大している。