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AirTrunkが、東京圏で2つめとなるハイパースケールデータセンタをオープン。大阪を含めた3つのデータセンタで、430メガワット以上の容量を提供

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 AirTrunkは5月14日、東京圏で2つめのデータセンタとなるTOK2を正式に開設したと発表した。(情報提供:PR TIMES)

 同社は「110メガワット(MW)以上に拡張可能なTOK2は、日本最大級のデータセンタとして、大手テクノロジー企業の成長している需要を支援する」としている。

 東京西部の戦略的な立地に4.6ヘクタールの敷地面積を誇るTOK2は、東京の主要なクラウドアベイラビリティゾーンを構成する。東京圏東部に位置するAirTrunk TOK1と相互補完し、併せて顧客にロケーションの多様性と東京地域でこれまでにない規模の拡張性を提供する。TOK2の初期フェーズでは、AirTrunkの大手顧客向けに60メガワットの容量を提供する。

 TOK2の開設は、AirTrunkの大阪地域初のデータセンタOSK1の着工からわずか3か月後に達成した。これら3つのデータセンタを通じて、AirTrunkは日本国内で、世界および日本の最大手テクノロジー企業に430メガワット以上の容量を提供する。

 AirTrunkの創業者 兼 CEOであるRobin Khuda(ロビン・クーダ)氏は「本日、AirTrunkは東京で2つめのデータセンタを開設し、日本における重要なマイルストーンをまたひとつ達成した。世界的には、人工知能の成長が著しく、2023年から2032年までのAIの年間成長率は37パーセント以上になると予想されている。私たちはこの成長を加速させるために、拡張性の高いクラウド・AIインフラを短期間で提供している。AirTrunk TOK2データセンタは、東京圏西部に接続性、セキュリティ、拡張可能性、およびサステナビリティを考慮した拠点を提供する」とコメントを出している。

 サステナビリティおよびエナジー効率を最優先に考え、ダイレクト エア フリークーリングを利用し、 TOK2 は業界最小である電力使用効率(PUE)1.15で設計している。TOK2はAirTrunkのグリーンローンで資金調達を行っている。これは日本のデータセンタ向けの初めてのグリーンローンであり、運用PUEと水利用効率を適格基準としている。AirTrunkはまた、日本におけるSTEM教育促進を支援し、東京工業大学にSTEM奨学金と教育プログラムのための資金を提供している。

 AirTrunkの日本代表である松下典弘氏は「AirTrunk TOK2データセンタは雇用創出、イノベーション、ソーシャルインパクトプログラムなど、地域経済に多くのベネフィットをもたらす。日本のクラウドが拡大するにつれ私たちAirTrunkチームも拡大しており、オーストラリアやシンガポールの拠点とともに、日本でもGreat Place To Work®の『働きがいのある会社』に認定されています。」

 AirTrunkは「当社は2015年に設立されて以来、この地域でハイパースケールデータセンタのパイオニアとして事業を先駆け、現在では7つの都市と5つの市場で11のデータセンタを持つ企業に成長した。AirTrunk全体では合計1.4ギガワット以上のキャパシティがあり、中国を除くアジア太平洋地域で最大のデータセンタ企業だ」としており、「TOK2の開業を記念して、‘駐日オーストラリア大使ジャスティン・ヘイハースト氏とTOK2の属する地域の首長ならびに主要パートナーをお招きして開所式を開催した。TOK2の新たな始まりに、健康と幸福を祈念して鏡開きを行った」としている。

AirTrunk TOK2