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ジュピターテレコムがデータとビデオの集中でCasa Systemsを選ぶ

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 Casa Systemsは8月16日、ジュピターテレコム(以下、J:COM)が同社の既存のデータおよびビデオ・サービスをCasaのC100G Converged Cable Access Platform(CCAP)に収斂させると発表した。今年始まったCCAP の展開は帯域幅能力を強め、顧客の体感品質(QoE)を高めるためのJ:COMの戦略の一環であり、同時に単一のプラットフォームを通じてビデオおよびデータ・サービスを提供することによってネットワーク効率を高める。

より速い高速データ転送速度

 J:COMは日本の札幌、仙台、関東、関西、九州各地域で500万戸以上の世帯にテレビ、インターネット、電話のサービスを提供している。IoT、OTTコンテンツ、その他の高帯域の技術は増え続けており、J:COMはマルチプルサービスを強化し、より速い高速データ転送速度を提供する実績のあるソリューションに移行することを望んでいた。
 J:COM 上席執行役員 技術部門長の増田和彦氏は「われわれの受信契約者は常に、接続機器やストリーミングHDビデオ、その他の帯域幅インテンシブ・アプリケーションを伴うネットワークへの需要を増大させており、われわれはこれらの需要よりも一歩先を進むため、柔軟で拡張性のあるケーブル・アクセス・ソリューションを必要としている。CasaはCCAPを通じて完全集中型の商業サービスを提供する能力があることを示している。現在、われわれは1つのプラットフォームを通じてビデオとデータの両方を提供するとともに、OPEXとネットワークの複雑さを減らすことができる。Casaはまた、同社のCCAPにより日本語の仕様書をサポートしている。これはわれわれにとってもう1つの重要な条件であった」とコメントを出している。

DOCSIS3.1のプロトコルをサポート

 2013年に始まったC100Gは、32の完全結合のチャンネルを提供し、より大きなスペクトル利用のための完全なDOCSIS3.1のプロトコルをサポートしている。アップストリームとダウンストリームの両方で使用可能なDOCSIS3.1により、オペレータは現在、マルチギガビットのサービスを迅速に展開するとともに、スイッチカードやラインカード、PHYモジュールを引き裂いたり、取り替えたりする必要なしに、今後、追加のサービスを計測、提供する態勢を整えることができる。プロバイダはまた、CCAPの中心部において、既存のC100Gとたった1枚の新しいカードを使って容易に分散型アクセス・アーキテクチャ(DAA)に進化し、仮想化されたアクセス・ネットワークの基礎を築くことができる。
 Casa Systems 最高経営責任者(CEO)のジェリー・グオ氏は「今のギガビットの世界では、ブロードバンドのプロバイダは急激な速度と帯域幅需要の前にとどまっている必要がある。当社のC100G CCAPは、J:COMのようなプロバイダにフォワード・エンジニアリング・アクセス・ソリューションを与える。これは、より合理的、効率的なヘッドエンドを供給する能力の点で並ぶものがなく、現在と将来の超広帯域需要を計測し、満たすために構築されている」とコメントを出している。