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Globosat社の2016年リオ五輪番組制作において、新製品Prism IP/SDIメディア解析プラットフォームとSPG8000A型が重要な役割を果たす

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 テクトロニクスは8月23日、南米最大、ブラジル大手の有料テレビ事業者であるGlobosat社が、ブラジル、リオ・デ・ジャネイロで開催された2016年夏季オリンピック大会のライブIPメディア・プロダクションにおいて、テクトロニクス製品を採用したことを発表した。これは、南米におけるこの規模のライブ・プロダクションでの初のIP使用となる。
 2016年五輪において世界規模の番組制作を行うGlobosat社は、衛星で16のリニア・チャンネル、インターネットで56チャンネル以上を計画しており、16の制作チャンネル、40チャンネルのオーディオ環境になる。
 この大きなネットワーク・インフラの中核となるのがテクトロニクスの2台のSPG8000A型マスタ・シンク/PTPグランドマスタ・クロック・ゼネレータであり、SDIベース、IPベースの両方におけるメディア・インフラをサポートする。この他にも、2台のPrism IP/SDIメディア・アナライザが採用されており、SDIとIPの両タイプの信号について相関と診断するための、ユニークな機能が装備されている。
 Globosat社のエンジニアリング・ディレクタであるLourenço Carvano氏は「オールIPベースのインフラは、リオ五輪以降も継続される。しかし、当社はこの非常に重要なイベントにおいて、IPネットワーク技術の特長を最大限に利用したいと思った。テクトロニクスの協力により、SDI/IPのハイブリッド環境がサポートでき、低コストで高品質な放送を視聴者に提供できる」とコメントを出している。
 放送業界は、革新的なオールIPインフラへの移行を開始したばかりだ。しかし、既存のテクノロジーとワークフローへの大きな投資は、この移行が段階的に行われることを意味する。このために、PrismやSPG8000Aのように複合型SDI/IP環境をサポートすることができるテストとモニタリング・ソリューションは、ますます必要性を増す。
 テクトロニクス ビデオ・プロダクト・ライン ジェネラル・マネージャのチャーリー・ダン(Charlie Dunn)氏は「IPベースのインフラを使用した五輪番組制作は、非常に大きな努力が必要になる。テクトロニクスは、2014年FIFAワールドカップなどの大きなイベントを通じてGlobosat社と協業してきたが、Globosat社は視聴者に対して常に優れた映像を提供している。IP/SDIのハイブリッド環境をサポートするために設計されたソリューションを提供することで、Globosat社は最新のIP技術の特長を生かすことができ、最適な放送品質の競技番組を世界中に提供することが可能になる」とコメントを出している。