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医療、福祉のITを網羅する専門展【第2回 医療ITソリューション展】

INTERVIEW 有料

Special Interview:リード エグジビション ジャパン

 医療、福祉のITを網羅する専門展「第2医療ITソリューション展」が、2月15日~17日の日程でインテックス大阪にて開催される。

 医療ITソリューション展は医療総合展「メディカルジャパン 大阪」の一角として昨年誕生した展示会で、医療現場のITから、病院間を繋ぐ広域医療、そしてヘルスケアのITまで幅広く網羅している。会場は関西だが西日本のみを対象としたイベントというわけではなく、出展社、来場者ともに日本全国、そして海外からの参加も増えている。

 今回のインタビューでは、主催者であるリード エグジビション ジャパン(株) メディカルジャパン事務局長の石本卓也氏、同事務局の蒲原雄介氏から、医療ITソリューション展の魅力を聞いた。

1000を超える出展社数

左:メディカルジャパン事務局の蒲原雄介氏 右:メディカルジャパン事務局長の石本卓也氏

左:メディカルジャパン事務局の蒲原雄介氏 右:メディカルジャパン事務局長の石本卓也氏

OPTCOM:メディカルジャパン全体の特長や状況を教えて下さい。
石本卓也事務局長:メディカルジャパンは6つの展示会で構成されており、医療IT、医療機器や病院設備、介護や看護製品、再生医療といった先端医療技術、そして製薬と、医療の総合展という特長があります。
 本展は大阪府の松井一郎知事の発案で誕生したもので、関西圏を盛り上げることを目的にスタートしました。理化学研究所や京都大学、大阪大学がある関西圏は、様々な産業がある中でも医療やライフサイエンス、ヘルスケアの分野が基幹産業になると期待されています。今回で3回目の開催となる本展は、そうした最新技術が関西で大規模に展示される貴重な場としてご評価を頂いています。
 出展社数は前回の920社から1,140社に増え、千の大台を超えました。来場者も増加傾向で、今回は32,000名を見込んでいます。また、2府6県4市で構成された関西広域連合のご協力も頂いている公共性の高いイベントでもあります。

――:医療ITソリューション展の出展社数も増えていますね。
蒲原雄介氏:もともと医療ITの展示はメディカルジャパン内の1つのコーナーとしてスタートしましたが、来場者からのご要望、そして医療業界の中でITの重要性が高まっていることから、昨年より独立した展示会としてスタートしました。医療の様々な分野を横断した総合展であるメディカルジャパンで展示されている技術にはITが欠かせないものも多いことから、医療ITの展示会が併設されているのは大事なことだというご感想も頂いています。
 第2回となる今年は、前回の様子をご覧になった企業から数多くご出展頂いています。傾向として2つの流れがあり、まずはNTTドコモやNEC、リコー、沖データ、ソニーといった、医療ITの有力企業のご出展が増えています。
 もう1つの傾向として、パラマウントベットやタニタ、オムロンヘルスケアといった、個人の健康管理であるヘルスケアを扱う企業の新規出展も増えています。ヘルスケア製品にはユニークなものが多く、例えばベッドの技術では、寝ている患者の呼吸数や心拍数をセンシングする能力が向上しており、体にコード類を取付けること無く正確に把握するといったものがあります。
 他にも地域医療連携ということで、例えば離れている病院同士の連携を促進するITシステムを数社が展示します。

医療のプロである日本病院会との共同主催

――日本病院会との共同主催が決まりましたね。
蒲原雄介氏:日本病院会は約2,500の病院が加盟している日本最大の病院団体です。メディカルジャパンの初回から後援という形でご協力を頂いておりましたが、今回、医療ITを一緒に盛り上げることを目的に共同主催となりました。本展は関西だけでなく全国からご来場頂いていることから、日本病院会から「医療の課題は地域によって違うので協力したい」とご提案を頂いたのがキッカケです。

石本卓也事務局長:弊社は年間で173本の展示会に携わっております。そのほとんどを弊社が企画しており、対象分野の専門家から様々なアドバイスを頂きながら我々で作り上げるというのが通常のスタイルです。
 対して今回のような共同主催というのは、本展の場合、病院団体が自分達の展示会を主催するという形で、ダブルネームで加わってい頂いた格好になります。弊社には展示会を運営するノウハウがあり、日本病院会には病院の専門家としての知識やニーズをどうやって発信するかというノウハウがあります。この2つを重なり合わせることで、より業界のニーズに有った、病院関係者の役に立つ展示会にすることが共同開催の狙いです。

蒲原雄介氏:共同開催にあたり、日本病院会からセミナーの講師を派遣して頂いたり、セミナーのテーマに関してもアドバイスを頂いています。また、数多くの病院関係者に向けて本展の招待券を配って頂いています。
 展示会のプロである弊社と、医療のプロである日本病院会、そして行政組織である関西広域連合による三位一体の強みを活かして、メディカルジャパン、医療ITソリューション展を盛り上げていこうという段階です。既に関西だけでなく九州や四国の病院からも招待券が欲しいというご依頼が増えており、病院関係者のご来場が大幅に増えると期待しています。

医療ITの法整備から人工知能活用まで網羅したセミナー

――セミナーはどういった内容でしょう。
蒲原雄介氏:同時開催のセミナーである「医療情報フォーラム」は、医療ITに精通している大阪大学の松村教授を中心としたアドバイザリー委員10名に企画して頂きました。ビッグデータやIoT技術で医療はどう変わるのか、また小さなクリニックにおける電子化の重要性など、非常に多様なテーマを取り揃えています。(セミナー一覧はこちら
 中でも注目を集めているのが、人工知能のWatsonを医療の現場にどう活かすかを日本アイ・ビー・エムと東京大学に解説して頂くセッションで、既に600名ほどのお申込みを頂いています。
 基調講演では医療情報の安全な活用ということで、法制化の直近の状況を解説して頂きます。医療のデータを本格的に利用する場合、誰が何歳の時にどの病気になったというような詳細な情報が必要だと言われています。講演ではそうした個人情報をどのように保管するべきかの法律を作るキーパーソンのお二人に解説して頂きます。間もなくこの法律が施行されることもあり、非常に注目されている講演です。
 また、今回は初めて教育講座を設けました。これは医療現場で働いている若手の技師の方達に向けた講座で、若手の方がぶつかる壁や、現場でよく陥りがちなことを解説します。医療情報技師のポイントも加算される講演で、既に多くのお申込みを頂いています。
「医療情報フォーラム」は有料セミナーですが、教育講座と特別講演は無料です。また、本展の後援団体の方々は全て無料で聴講できる特典もご用意しています。

マッチングシステムによる効率的なアポイント

――:最後に来場者へのメッセージをお願いします。
蒲原雄介氏:本展では医療情報部や医療システム部のような部署がグループでご来場されるケースが多い傾向にあります。そこで我々は2月8日までに6名以上の団体来場をご登録頂いた特典として、セミナーの無料化やランチの優待券をご用意しました。是非、お誘い合わせの上ご来場頂ければと思います。

石本卓也事務局長:展示会場を効率的に回っていただくシステムとして「マッチングシステム」を新たに導入しました。このシステムでは来場者が要望や課題を登録することができ、その内容にマッチする出展社からレスポンスが届きます。それに承諾すると、自動的に空き時間が調整されてアポイントが設定されるという簡単なものです。登録フォームではフリーワード方式とチェック方式をご用意しています。このシステムは弊社の他の展示会で非常に好評でしたので、是非ご利用頂ければと思います。(マッチングシステムはこちら
 このシステムを11月末に公開したところ、1月の時点で2,000以上の方からご登録いただいております。医療、介護、研究関係の方々の、日頃抱えている課題をどこに相談して良いのか判らない、どういった製品があるのか判らない、といった悩みを解決するシステムであり、こうした事前の準備で3日間の会期を効率よく活用して頂ければと思います。