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IOWN時代のネットワーク技術【災害時も光エネルギーなどの活用で通信を確保】

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光エネルギー高効率利用技術

 NTTではIOWNの提供価値の一つとして、地震や風水害などにより長時間の停電が発生した場合、次世代の通信ネットワークで伝達される光エネルギーなどを活用して、間欠型通信を維持する研究に取り組んでいる。担当者は「NTT局舎とユーザ宅間を結ぶ光ファイバは、通常は通信のみを行っているが、この研究では微小エネルギーも光ファイバの中で送る方式を研究している。これにより、災害時に電力会社からの電力供給が途絶えても、ユーザが通信端末をスタンドアロンで動作できる環境の実現を目指している」と話す。

研究のイメージ。

 もともと光ファイバには微小エネルギーを送ることができる性能が備わっているが、課題はその電力量が通信機器を動作させる水準に達していない点だ。担当者は「光量を強くするイメージでエネルギーを送るのだが、伝送できる光パワーに限りがあることや、OE変換で取り出せる電力は限られているため、局舎から供給する電力のみでユーザ宅の通信装置を動作させるのは、既存の技術では困難だ」と話している。
 そこで同研究では、光ファイバでの光エネルギー伝送量を考慮した光エネルギー変換・蓄積技術の確立や、災害時を想定した通信装置の消費電力抑制技術の確立、そして災害時を想定した通信装置外部からの給電技術の確立に取り組んでいる。担当者は「通常時は商用電源や光ファイバの微小な光エネルギーを変換・蓄積し、災害時などの長時間停電では周囲の微小エネルギーと組み合わせて通信機能を維持するという方向で研究を進めている。周囲の微小エネルギー連携では、熱や振動などの微小エネルギーも取り扱うことのできる発電、蓄電、給電技術に関する検討も視野に入れている」としており、「実用化に関しては、まずは公民館など避難場所での用途を想定している」話す。

会場で行われていたデモのネットワーク構成。担当者は「通信装置にエネルギーを溜めるための何らかの装置を用意することも検討しているので、このデモではバッテリーを使っている。このバッテリーに微小エネルギーを徐々に溜めていき、通信装置を動かす時に一気に使うイメージだ。今回は、バッテリーから供給された電力により、電話機がスタンドアロンで動作していることを実際にお見せしている」と話す。

特集目次

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以下、後日更新