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NTT R&Dフォーラム2021 Review【コスト低減を実現した、HWA内蔵100Gbpsネットワークトラフィック監視システム】

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 NTTでは、100Gbpsネットワーク上の複数サービスを1台で監視するシステムを研究しており、フォーラムでは汎用サーバとFPGA搭載NICを組み合わせた経済的な構成が紹介された。

 開発の背景について説明員は「近年、NFVやSDNといったネットワーク仮想化技術の進展に伴い、キャリアネットワークやデータセンタにおいて仮想化技術を利用したサービス運営の効率化が進められている。仮想化環境では、VMの生成やネットワーク構成を動的に変動させることで、リソースを効率良く活用できるが、ネットワークが動的に変動しているため、その状況を逐次把握するということは容易ではない。加えて、動画像サービスの普及によるユーザトラフィックの爆発的な増加や、パケット カプセリングの複雑化が進んでいる。また、これらのデータ量増加やネットワーク複雑化を背景に、今後は仮想化ネットワークの運用にかかる障害解析等のコストは増加すると予想されている」と指摘しており、「そのような課題に対し、リアルタイムにトラフィックをワイヤレートで解析することでネットワーク監視を実現する装置を開発した。100Gbpsまでの高速なネットワークに対応しており、様々な種別のパケットのリアルタイム監視を実現できる」と話している。

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