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シエナの事業戦略。特長技術により広帯域化や自動化、迅速な災害復旧に貢献(2)

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 日本シエナコミュニケーションズは今後の事業拡張に向けた取組みについて、Adaptive Networkによる光ネットワークのインテリジェント化とあわせて、次の三点も挙げている。

  • 国内通信事業者に関して、既存のTier-1、Tier-2顧客における帯域追加、ネットワーク拡張・高度化に対応すると共に、新規のTier-1顧客を獲得する。
  • グローバル展開では、国内通信事業者の海外展開に合わせたAPAC域内の販売・サポートに取り組んでいる。またインバウンド対応で、グローバルのコンテンツプロバイダの日本国内展開に向けた販売・サポートにも取り組んでいる。
  • 新たなパートナー・プログラムとして「Ciena Partner Network」を打ち出している。これは、マーケット・デベロップメント、トレーニング、検証環境、ツール、アクセス等が含まれている。

 シエナはこうした顧客サポート拡充や事業拡大に向けて、今年6月に新オフィスへ移転している。これについて久米氏は「顧客満足度向上のため、人員リソースやラボ施設の拡充を行った。更なる事業拡大への備えも視野に入れている」と話す。
 新オフィスの概要は次の通り。

場所:東京都丸の内1丁目 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 26階
オフィススペース:従来比約2倍
ミーティングルーム:3室(社外打ち合わせ用)+4室(社内会議専用)
検証ラボ:機器ラック13台(従来比約2倍)
※顧客検証用コラボルームも設置

検証ラボでは複数の「Ciena 6500」や「Waveserver」が稼動していた。日本の市場動向について、日本シエナコミュニケーションズ ネットワークビジネス本部 システムエンジニアリング部 ディレクターの瀬戸康一郎氏は「データのバックアップや、複数拠点による耐障害性の向上などを目的にデータセンタ間接続が増えている。データセンタ事業者は、データセンタ間が遠距離でもあまり意識せずに使っており、データセンタ間の帯域需要は増加傾向にある。これから400Gの需要は非常に増えると思う。弊社の伝送機器は長距離、メトロのどちらでも同じハードウェアで対応できる点で特にご評価を頂いている。また、モバイル5G分野でも、帯域需要や、エッジコンピューティングの二点でお引き合いを頂いている」と話している。

小型の筐体に複数のQSFP28を接続した「Waveserver」。瀬戸氏は「弊社の次世代機器ではQSFP-DD対応も検討している」と話す。

シエナの事業戦略。特長技術により広帯域化や自動化、迅速な災害復旧に貢献(1)