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シスコのサイバーセキュリティ戦略とゼロトラストソリューションの強化【1:日本におけるセキュリティ課題】

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 日々巧妙化しているサイバー攻撃の脅威は、クラウド利用やリモートワークの広がりもあり、従来のように境界でシャットアウトして完全に防ぐことが困難な状況となった。そのため現在のサイバーセキュリティは、早期に検知して迅速に対応するという、早期解決により被害を最小限に抑える運用に移行している。
 そうした中、シスコシステムズ(以下、シスコ)は2月3日、企業ネットワークの脅威を抜本的に防ぐゼロトラストセキュリティ戦略と、その戦略を具現化する多要素認証・デバイス可視化「Duo Security」を3月から販売開始すると発表した。合わせて、導入支援コンサルテーションサービス「Cisco Zero Trust アドバイザリーサービス」の提供も開始するという。
 同日に行われた記者説明会では、米Cisco(以下、Cisco)の最高情報セキュリティ責任者も来日し、Ciscoのサイバーセキュリティ戦略とゼロトラストソリューションが解説された。世界的なITおよびネットワーキング企業であるCiscoは、フォレスター・リサーチのレポート「Forrester Wave」において、2019年Q4におけるゼロトラスト領域のリーダーと評価されるほど、セキュリティにも力を入れている。その同社もパブリッククラウドやテレワークで複雑化した企業ネットワークを境界だけで守ることは難しいとし、多要素認証の重要性や、脅威の早期検出・対応の重要性を強調している。
 今回のレポートでは、説明会で語られた日本におけるセキュリティ課題、Ciscoを守るセキュリティチームの戦略、その戦略を基にしたCiscoのゼロトラスト ソリューションについて、内容をまとめた。

(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)

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