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ハイブリッドワークや企業DXを支える、シスコの最新ネットワーク【1】

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~ハイブリットワークの実現に向けて~
シスコシステムズ 代表執行役員社長 中川いち朗氏

 『すべての人にインクルーシブな未来を実現する』をパーパスとして掲げているシスコ。中川氏は「新型コロナウィルス感染拡大によって、世界的に急速なデジタルシフトが起こっている。日本においても、テレワーク、遠隔教育、遠隔医療など、ネットワークとテクノロジーを活用したDXが加速している。シスコは今、『すべての人にインクルーシブな未来』、すなわち、デジタル化の恩恵の格差を解消して、誰一人取り残されない社会を作る大きなチャンスだと考えている。今日のテーマであるハイブリッドワークも、まさにそれを実現するための取り組みだ」と話す。
(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)

シスコシステムズ
代表執行役員社長
中川いち朗氏

 シスコジャパンはこのパーパス実現に向けて、三ヵ年成長戦略を立てている。その柱は

  • 企業ユーザのDX、社会のデジタイゼーションを支援。
  • シスコ自身のビジネストランスフォーメーションとして、ソフトウェアビジネスの拡大と、ライフサイクル全体を支援するカスタマーサクセスサービスの拡充。
  • パートナーとの新しい価値を創造するアライアンスの強化。

であり、これらの戦略を支える基盤となるのが、シスコが提供するコネクト、オプティマイズ、セキュア、オートメイド、マネージドされた、DXレディであり変化に即応できるプラットフォームだ。

プラットフォームの要点。

 このプラットフォームを提供するために、シスコは次の6分野への投資を継続していくという。

  • as a Serviceによる、セキュアでアジャイルなネットワーク環境。
  • マルチクラウドにおける最高のパフォーマンス、最高のエクスペリエンスを提供するためのネットワーク最適化。
  • 安全なデバイス、安全なアクセス、そして最高のコラボレーション体験の提供。
  • オプティカル、ルーティング技術の変革により、低遅延、高速化に対応する未来のインターネット環境を実現。
  • オンプレミスでもクラウドでもシンプルで統合されたセキュリティ、エンド・ツー・エンドのセキュリティを提供し、ゼロトラスト セキュリティを実現。
  • ネットワーク機能を備えたエッジ機能の拡充により、データを中心としたワークロード、そしてアプリケーション環境を実現。

 中川氏は「シスコは、企業のデジタルトランスフォーメーションの中でも、特に現在お客様の課題意識がとても高く、シスコの注力分野の一つでもあるハイブリッドワークに焦点を当てて大々的なキャンペーンを打っていく。これは、コラボレーションのテクノロジーのみならず、ネットワーク、セキュリティ、インターネットなどの分野でシスコが持つテクノロジーを総合的に駆使し、更新していく」としており、「コロナ禍における感染者数の減少を願っているが、この二年の経験や学びを踏まえると、withコロナ、あるいはポストコロナの時代には、ハイブリッドワークが確実に定着していくものと考えている。これは一時的な対策として在宅勤務ができるということではなく、ハイブリッドネットワークを実現するには、ネットワークインフラを含めて包括的に環境を整えていく必要がある」と指摘している。

ハイブリッドワークに関する調査データ。

 上図は、シスコがグローバルに実施した、ハイブリッドワークに関する調査のデータだ。社員はより良いツールを求め、IT部門はネットワーク、デバイス、アプリケーションのセキュリティやガバナンスを強化したいと考えていることが判る。また、多くの企業がオフィスの在り方を見直すことや、社員にグローバライゼーションな技術をインテグレーションして、効率的に低虚位できないかを悩んでいるという。
 シスコジャパンは、2001年から在宅勤務規定を導入して、日本での先駆けとして働き方改革に着手してきた。そうした先進的なシスコジャパンでも、コロナ禍以前には約8割の社員がオフィス中心で勤務していたが、2021年2月に全社員に意識調査を実施したところ、コロナ後もオフィス中心になると回答した社員は僅か7%だったという。
 中川氏は「コロナ禍以前の働き方は、オフィスが中心で、在宅勤務やリモートワークというのは補完的だった。そしてコロナ禍となってからは、在宅勤務、リモートワークが中心になっている。そして、ハイブリッドワークの時代には、オフィス、自宅、その他あらゆる場所からのリモートワークが共存して、どこからでも、どんな勤務体系でも、社員が生産性を落とさず、最高のパフォーマンスを発揮できる環境を実現しなくてはいけない」と説明している。

 このような、社員に安全で快適で働きやすいハイブリッドワーク環境を提供するために、中川氏は次の三つの要件が必要だと指摘する。

  • どこからでも安全で一貫性のある安心安全なワークエクスペリエンスの提供。
  • インクルーシブなチームのエンゲージメントと高い生産性を実現する柔軟なコラボレーション環境の提供。
  • 分散アプリケーション、セキュリティ、ネットワーク、ユーザサービスのパフォーマンスといったものを全てリアルタイムに可視化。

 中川氏は「これら全てを実現できるのは、先程ご紹介した、シスコの変化に即応できるプラットフォームに他ならない。シスコはネットワーク、クラウド、コラボレーション、セキュリティ、そして5Gの全ての事業ポートフォリオの総力を結集して、このインフラをご提供していく」と話している。

今後のワーク環境。

レポート目次

ハイブリットワークの実現に向けて
真のハイブリッドワークを可能にするネットワーク
Cisco Private 5G