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他の追随を許さぬ超高分解能OSAと 超高速RFモジュール製作請負サービス【光貿易】

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 光貿易の取り扱い製品は、APEX社(フランス)の超高分解能OSAをはじめ特徴のある製品群が目立つ。OSAの高分解能はまさしく匠の世界で、APEX社ほどの超高分解能を製作できるベンダも今や皆無に等しく、今年の国家プロジェクト案件ではそのような特徴が評価されて高機能機種も複数台売上げが立ったようだ。また、高田RF技術研究所のモジュール製作請負サービスも、数年来の厳しい市場環境で現場の技術者を減少させたシステム・コンポーネントベンダにとっては、痒いところに手の届くユニークなビジネスモデルで、国内のみならず海外からも高評価を受けている。

超高分解能OSA

 APEXは、様々なニーズに合わせたOSAの幅広いラインナップを提供している。AP2087A(AP208xシリーズ)及びAP2687A(AP268xシリーズ、光変調アナライザ(OMA)機能も含む複合機)はC&Lバンド帯(1520-1630nm)帯に加えてOバンド帯(1265-1345nm)までカバーしており、40fm(5MHz)と世界最高レベルの超高分解能を誇る。掃引スピードは共に35nm/s。その他、掃引スピード特化型のAP207xシリーズや廉価版のAP206xシリーズ、マルチテスト対応のプラットフォームや様々なプラグインモジュールもラインナップされている。今年は国家プロジェクトも活発に動いていたが、高機能機種が複数台購入されるなど、ハイスペック品の市場ニーズも高まっているようだ。

小型大画面でコストパフォーマンスの良いビームプロファイラカメラ

 Cinogy のビームプロファイラカメラは、CMOSカメラとRayCiという解析ソフトウェアから構成されており、レーザビームの光強度や径、中心位置を計測する。ビームプロファイラは、光通信では主にコンポーネント組み立ての調芯アライメント用途で利用されており、そのサプライヤは数十社存在する。計測方法については、各社CMOSの他、InGaAsやCCD等様々であるが、CMOSカメラのメリットは小型で安価なことだ。また、InGaAs カメラではCinogy(CMOS) のような大きな有効範囲(11.3mmx11.3mm) の製品(センサは1インチ)は無い。Cinogy の中で売れ筋の「CMOS-1.001-Nano」は小型大口径が特長で、有効範囲11.3×11.3 に対して、製品の大きさは非常に小さい。標準品では320-1320nm の波長帯まで測定可能だが、オプションのIRフォスファーコートを付ければ1470-1605nm 帯まで計測することができる。スポットサイズを計測するのであれば、500 万画素の高解像度タイプ(2560×192「0)CMOS-1204」、5 円玉に隠れるほど超小型の「CMOS-1201-Pico」あたりが最適となる。ピクセルサイズは2.2μmx2.2μm。
 近々追加されるソフトウェアの新機能「RayCi Multispot」は、回折格子でビームを分けた時に、各々のビームのプロファイルを見ることが出来る。4ポイント、16ポイントまで同時に分けて見ることが可能で、高精度のレーザ光分析はもちろん、視覚化モードでビームパラメータやビームポジション、パワー密度分布等広範囲な分析も出来る。新ソフトのサンプルは既に光貿易に届いており、いつでもデモが出来る状態だという。

RayCi解析ソフトウェア画面の一例

高田RF技術研究所の超高速RFモジュール製作の請負サービス

 高田RFは、超高速同軸コネクタモジュール、超高周波同軸コネクタモジュール、超高周波IC/MMIC 評価ボードなどのカスタム製品製作を行っている。顧客支給のベアチップICを、多層配線PCBや薄膜基板(石英やアルミナ等)に実装し、150Gbaudを超える高速信号を同軸コネクタで入出力する。100umピッチの超微細パッドのICをフリップチップボンディングした実績もある。主に使用するコネクタは1.0mm同軸コネクタ(~110GHz)、1.85mm同軸コネクタ(~65GHz)、G3PO(~90GHz)、SMPM(~67GHz)で、応用によって最適なコネクタを使い分ける。最近では、その高い基盤技術が国内だけでなく海外の次世代超高速光通信装置開発の現場からも高評価を受けており、引き合いも非常に増えているという。また、最近では、同社開発のG3POコネクタ付きのバタフライパッケージに電子デバイスやLD/PD CoC等を搭載する超高速光モジュールの試作も行っている。