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「通信・放送Week 2021」出展製品Preview【センコーアドバンス】

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200µmファイバ適応の超高密度型コネクタと小型防水コネクタ「IP-9」シリーズ

 近年、CSコネクタやSNコネクタ等の200/400G向け次世代光コネクタ開発及び普及に注力してきたセンコーアドバンス(SENKO)だが、今年のFOEでは200µmファイバに適応した最新高密度型SNコネクタ「SN-MT」、そして5G投資で活性化する基地局市場や光の導入が進みつつある産業機器市場に向けた小型防水コネクタ「IP-9」製品群をメインに紹介する。

光ファイバの最新トレンドを捉えた超高密度型コネクタ「SN-MT」

 今年のSENKOが一番強く推す商品は、MTフェルール(1列16心)を組み込んだSNコネクタ「SN-MT」だ。MTフェルールを組み込んだ従来の16心MPOコネクタは、ピッチが250µmで接続部寸法も6.4mm幅だが、「SN-MT」は200µmピッチの5.2mm幅と一層の高密度設計(16心MPOの2.7倍)となっている。SENKOの面高氏は「現在、外径200µmの光ファイバはIECで規格化が進められている(現行規格は250µm)。DCIでは既に超高密度の200µmの光ケーブルが納入されており、DC内においても遠からず細径の光ファイバケーブルの使用が予想される。さらに、Co-package Opticsが採用される将来には、51.2Tスイッチに用いる外部レーザ光源用に1Uパネルで1024心のファイバが必要となる。その場合でも、「SN-MT」を使用すれば1024心と外部レーザ光源も1Uで収めることが出来る。そのトレンドに絡めて、本製品を推奨していきたい」と語る。同製品のプロトタイプは既に完成しており、光学特性評価も初期値だがランダム接続で≦0.3dBとLow Loss水準を実現している。本年中に各種評価を終えて、来年1Qのリリース予定。
 CSコネクタは出荷数が先日100万個を突破して、200G向け光コネクタにおけるデファクトスタンダードとして名実共に認知されてきた節がある。SENKOの次なる目標は、SNコネクタを寿命の長い400G市場におけるスタンダード品として位置付けることにある。そのために、同社はオプションやアダプタ等の周辺ラインナップを一気に整備してきた。1.6mm or 2mmブーツや極性変換が容易に出来るタイプ、SNジュニア(旧称BTW1)及びSNコンパクト(旧称BTW2)といった機器内用のBTWオプション、アダプタではシャッタ付きやSC単心や2心のフットプリントなど従来のSCの4倍の実装効率を誇る。また、SENKOは正面や機器内のコネクタ高密度化と同時にOn Board向けコネクタの開発も進めており、PluggableとCo-optics市場の双方を視野に捉えている。SN/CS/MPOを受ける機器のフェイスプレート側では、機器内の設計自由度を向上させるために、全長を短くしたMini MPOやSN/CS BTW、最小ハウジングのバヨネットMPO、ブーツレス構造のMicro Latch等を提案する。また、ミッドボードの中継側では、スタッカブルで連結も可能なMBMC/MBMC MTやマイクロフェルールコネクタで、融着の手間を省くと同時に省スペース化も実現する。さらに、チップへの接続部ではエッジカップリング向けにレンズドファイバアレイ・90度ファイバアレイのラインアップを紹介予定だ。

高密度化を実現した「SN-MT」

北米等で実績豊かな小型防水コネクタ群

 昨年同様、北米でも実績豊富な小型防水コネクタ「IP-9」シリーズも同社の注力製品だ。アンテナの小型化に対応してハウジング直径18mm(半径9mm)という超小型サイズからその名を冠した「IP-9」は、その小型さゆえFTTH用のクロージャや今後進展が見込まれる産業用IoT機器等にも、一層の設計自由度を提供できる。コネクタ内部はSC(1心)、SN(2心)、MT(12心)の各タイプを揃えている。
 「IP-21」「IP-25」は、北米通信キャリアネットワーク向けに出荷実績豊富な、光+電気の複合コネクタ。「IP-21」(直径42mm/半径21mm)はファイバ2心と8AWGの同軸2芯タイプで、「IP-25」(直径50mm/半径25mm)はファイバ4心と6AWGの同軸2芯タイプ。また、「IP-21」には非接触タイプの「AirMT」4個(4×12心)、「IP-25」には「AirMT」8個(8×12心)を組み込むことで光通信のみにすることも可能。通常のMTフェルール(12心)は10Nバネで押さえる必要があるため、48心なら40N、96心なら80Nは必要。しかし、「AirMT」はバネ圧を10Nから5Nまで低減出来るため、小型化及び少ないバネ圧で多心化を実現できるのがメリットだ。また、「IP-21」「IP-25」シリーズはベースステーションからRRUまでのケーブル配線単純化はもちろん接続作業時間も短縮出来るため、トータルコストの削減にも貢献する。

特集目次

「通信・放送Week 2021」開催直前 主催者インタビュー

光通信技術展 セミナー企画委員インタビュー

「通信・放送Week 2021」出展製品Preview

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