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Ericssonが、5Gネットワーク展開に対応するためにインドでの生産能力を拡大

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 Ericssonは12月19日、インドにおける5Gネットワーク展開のニーズに対応するため、インド西部の都市プネーに拠点の一つを構える製造ソリューション パートナーであるJabilと共に、生産能力およびオペレーションを拡大していることを発表した。

 1994年にインドで製造を開始した最初のテレコム ベンダであるEricssonは、4Gおよび5G無線機、RANコンピュート、マイクロ波製品などの機器をJabilと製造している。

 Ericssonの東南アジア オセアニア インド市場エリア責任者であるNunzio Mirtillo氏は「インドでの5G導入に伴い、インドの通信サービスプロバイダのネットワーク展開をサポートするために、プネーで当社の5G通信機器の生産能力を段階的に増強している」とし、「インドでの生産は、世界各地に展開する当社のグローバル生産拠点の一部だ。この拠点により、市場やお客様のニーズに迅速に対応するためのグローバルで柔軟かつ弾力的なサプライチェーンを確保することができ、インドもその恩恵を受けている」とコメントを出している。

 この生産能力増強により、ハイテク生産による事業が拡大し、プネーに約2,000人の雇用を創出することになる。 また、市場への製品投入の柔軟性とスピードを高めるため、Ericsson Indiaはテクノロジー センターも設立している。
 Ericssonは「これは、高品質の規格を確保するための新製品導入と生産エンジニアリング、初期段階の製品に関するテスト/統合、供給準備に加え、インドにおける5Gの開発・展開を効率的に行うための運用サポートに重点を置く予定だ」としている。

 インドの主要な通信ソリューション プロバイダであるBharti AirtelとJioは、同国での5Gネットワーク展開のパートナーとしてEricssonを選定した。
 Ericssonの超軽量Massive MIMOアンテナ統合無線機AIR 3219とAIR 3268は、インドにおける5G展開をサポートするため、まず同国で生産される。また、Ericssonは現地のエコシステム パートナーと協力し、インドでの5G生産をサポートする予定だという。

 Mirtillo氏は「50カ国以上で5Gを導入してきた経験を活かし、パートナーが5Gにシームレスに移行できるよう支援する機会を楽しみにしている。5Gは、産業をデジタル化し、消費者に新しい没入型の体験を提供することによって、インドを変革するイノベーションのプラットフォームだ。5Gは、インドのデジタル インクルージョン目標の達成に重要な役割を果たし、同国の‘Digital India’ビジョンの実現を可能にする」とコメントを出している。

 Ericsson Mobility Report:2022年11月版によると、5Gスマートフォンの入手可能性と価格の上昇に加え、都市部と農村部でのスマートフォンの急速な普及により、インド地域の5G契約数は急速に増加し、2028年末には約6億9000万台に達すると予測されている。

編集部備考

  • Ciena は9月、インドでルーティングおよびスイッチング ポートフォリオの製造能力を追加したことを発表している。(当サイト内関連記事)
  • Nokiaは10月、Jioがインド全域で展開する5G RAN機器の主要サプライヤに選ばれたと発表している。(当サイト内関連記事)

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