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VIAVI、最大24芯同時試験に対応した光損失試験セットで多芯ファイバ認証を迅速化

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 VIAVI Solutions(以下、VIAVI)は2月24日(アリゾナ州チャンドラー)、最大24芯同時試験に対応したDCX 700 Tier 1光損失試験セットを発表した。

 同社は「ワンコードリファレンスと24芯対応により、高密度光ファイバ環境における導入時間とエラー率を削減する。長年の多心ファイバ試験の経験に基づき、データセンタの急速に進化するニーズに対応するよう設計された本製品は、高密度光ファイバ環境における多芯ファイバ認証のシンプル化と迅速化に貢献する」としている。

 DCX 700は、データセンタ光ファイバインフラの関連業界標準に準拠したTier 1認証をサポートしている。さらに、モジュラーアダプタの使用により、DCX 700は現行および将来の接続タイプの両方で動作可能だ。非常に堅牢な設計に、長寿命バッテリーを搭載し、終日使用可能だ。
 このマルチファイバ テスタは、12芯、16芯、24芯構成をネイティブサポートしており、操作を効率化し、Y字ケーブルや複雑な参照手順を不要にし、1シフトあたりの認証件数を増加させる。さらに、非常に直感的で自動化されたワークフローにより、ワンコード参照が可能になり、セットアップをシンプル化し、エラーを防止し、新人技術者のトレーニング時間を短縮する。

 VIAVIのファイバおよびアクセスソリューション担当ヴァイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーであるKevin Oliver氏は「クラウドプロバイダは急速に規模を拡大し、光ファイバ密度も増加している。その結果、迅速、正確、かつ再現性の高い光ファイバ認証の必要性はかつてないほど高まっている」とし、「多芯ファイバ試験のリーダーとしての専門知識を基に開発されたVIAVI DCX 700は、これらのニーズに直接対応し、セットアップ時間を短縮し、試験の一貫性を向上させ、データセンタの絶えず変化する接続ニーズに適応する、技術者にとって最も使いやすいプラットフォームを提供する」とコメントを出している。

 DCX 700は、VIAVIの強力な多芯ファイバ試験ソリューションポートフォリオに新たに加わるもので、このポートフォリオには新製品のINX 700プローブ顕微鏡も含まれている。INX 700プローブ顕微鏡は、DCX 700とより強力なバッテリーシステムを共有し、単芯および多芯ファイバコネクタの連続自動検査を実現する。これらの新モデルは、長いバッテリー寿命と検査速度が重要となるハイパースケールデータセンタ向けに特別に設計されている。

 DCX 700は、Data Centre World London 2026(3月4日~5日)のVIAVIブース(D32)で初公開される。VIAVI は「DCX 700は、2026年のLightwave Innovation Reviewsで4.0の評価を獲得した」としている。

DCX 700は、データセンタ光ファイバインフラの関連業界標準に準拠したTier 1認証をサポートしている。さらに、モジュール式アダプタを使用することで、DCX 700は現行および将来の接続タイプの両方で動作可能だ。非常に堅牢な設計には、終日使用可能な長寿命バッテリーが搭載されている。

編集部備考

■Oliver氏のコメント「クラウドプロバイダは急速に規模を拡大し、光ファイバ密度も増加している。その結果、迅速、正確、かつ再現性の高い光ファイバ認証の必要性はかつてないほど高まっている」は印象的だ。必要性が高まっているということは、それが顕在化した課題であることを意味するからだ。
 AI時代のデータセンタでは、GPUクラスタの増設が急速に進む一方で、物理層である光配線の敷設と検査は依然として人手工程に依存する部分が大きい。ラック単位で多数のMPO接続が敷設される構造の下では、これらの試験工程が立ち上げのタイミングに影響を与える可能性が有る。つまり、光試験工程の高速化と効率化は、AI投資回収スピードにも直結する要素となる。
 DCX 700 Tier 1光損失試験セットの特長は、Y字ケーブル不要や新人技術者のトレーニング時間短縮など、作業負担・エラーを解消する。言葉にするとシンプルだが、AI時代の高密度データセンタ建設・運用に伴う光ケーブル試験の課題解決に寄与するものとなる。
 また最大24芯同時試験することで、「速度×再現性」という定量的な効果が出せる。高密度多芯光ケーブルの試験需要が増える背景(AI導入・高速化/ラック当たり数百〜数千本のMPO等)を持つAI時代のデータセンタでは、ラック単位で多数のMPO接続が敷設されるので、数万回規模で繰り返される測定工程の安定性と再現性が重要となる。
 さらに、同社のテストプロセス自動化(TPA)およびStrataSyncとの連携により、試験を個人の技能に依存した作業から、クラウドで管理されるワークフローへと移行させることもできる。データセンタ構築が大規模化・短工期化する中で、こうした試験工程の効率化基盤は重要性を増していくだろう。
(OPTCOM)