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ファーウェイ、米ガートナーのデータセンターネットワーキングに関するマジッククアドラントで「チャレンジャー」へ

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 ファーウェイは7月7日、米ガートナーが7月3日に発表したデータセンターネットワーキングに関するマジッククアドラントで「チャレンジャー」に位置づけられたことを発表した。ガートナーは、実行能力とビジョンの完全性という2つの観点からの基準により各ベンダを評価している。ファーウェイは、市場シェアで急成長を続けていることに加え、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた革新的なソリューションにより、従来の「ニッチプレイヤー」から新たに「チャレンジャー」となった。ファーウェイのCloudFabricソリューションは現在、クラウドデータセンターネットワークの構築において世界各地の多くの企業に選ばれている。

 ファーウェイ スイッチおよびエンタープライズゲートウェイプロダクトライン プレジデントである胡克文(ケビン・フー)氏は「今回のガートナーによる評価は、オープンかつシンプルで、弾力性の高いクラウドデータセンターネットワークを構築するという当社の戦略と、その戦略の着実な実行が評価された結果だと考える。ファーウェイは常に顧客を中心に考え、金融やOTTのクラウドサービスなどで世界をリードする顧客企業にコラボレイティブなソリューションを提供することに注力しているほか、これらの実績により、他業界でも堅調な成長を実現している。企業は将来、アプリケーションポリシーにプロアクティブに対応し自己最適化を実現する、よりインテリジェントなネットワークの構築にシフトしていくだろう。また、インテリジェントかつ自動的な保守・管理が可能なアプリケーション主導のデータセンタネットワークの構築に向けて、ネットワークのプランニング、展開、O&M、最適化など、データセンタネットワークの管理・保守におけるさまざまな分野でAIの利用も進むだろう」とコメントを出している。

 ネットワーク自動化を実現するうえでは、オープン性がその前提条件となり、エコシステムがその成功を保証する鍵となる。ガートナーのレポートによれば、各ベンダ固有のソリューションから脱却を図りたいと考えるユーザ企業が増えているという。ガートナーのエンドユーザーへの調査結果(回答数 83)では、企業の42%がオープンスタンダードとマルチベンダ間の相互接続性への対応を必須要件と考えており、34%が非常に重要、20%がある程度重要と回答している。つまり、ユーザ企業の96%が、ソリューションのオープン性が導入にあたっての重要な基準と考えている。

 ファーウェイのCloudFabricソリューションは、サードパーティのクラウド基盤、コントローラー、付加価値サービス(VAS)デバイス、自動管理ツールと統合可能なオープンスタンダードなAPIを提供している。また、米ヴイエムウェア(VMware)、米レッドハット(Red Hat)、米ミランティス(Mirantis)、北京科技(UnitedStack)、北京易捷思達科技発展(EasyStack)、米F5、米アンシブル(Ansible)などの20以上のパートナー企業と協力し、統合が容易で強力な展開能力を備えたSDNソリューションをユーザが柔軟に選択できるよう、多層にわたるエコシステムを構築している。

 ファーウェイのCloudFabricソリューションは2012年の最初のリリース以降、技術革新がもたらす画期的な先進性によって力強い成長を続けている。特に、金融、インターネット、メディア業界で数多く商用利用が進められている。ファーウェイのCloudFabricソリューションは現在、世界の120を超える国の2,800社以上にさまざまな形で導入され、ユーザのオープンかつシンプルで弾力性のあるクラウドデータセンターネットワークの構築とデジタル変革の実現を支援している。

 

CloudFabricによるSDNベースの自動展開ソリューションのイメージ。企業は市場の需要と変化に素早く対応し、競争力を維持する必要がある。この課題に対処するため、ファーウェイが導入したのが、CloudFabricによるSDNベースの自動展開ソリューションだ。このソリューションによってネットワーク構成、付加価値サービスの展開とともに物理マシン環境、仮想マシン/コンテナ環境、クラウド環境へのアクセスが自動化される。この自動化機能によって、サービスプロビジョニング時間が数週間から数分間に短縮され、サービスのアジリティが向上する。