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データセンタの大幅な省エネに貢献する間接外気空調ユニット「F-COOL NEO」の系列拡充【富士電機】

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 富士電機は11月27日、データセンタ向け間接外気空調ユニット「F-COOL NEO」の大容量タイプ(冷房能力56kW)を発売し、製品系列を拡充すると発表した。

背景

室外機

 近年、データセンタ(DC)では、クラウドサービスの普及や電子商取引等の拡大に伴い、サーバ台数や情報処理量が増大している。DCを構成するサーバや周辺機器からは多くの排熱が生じる。そのため、施設全体の約40%の電力が空調に使用されており、DC運用者が抱える大きな課題の一つに、排熱の効率的な冷却による省エネが挙げられる。
 同社は2011年に、外気を活用し大幅な省エネを実現する、間接外気空調ユニット「F-COOL NEO」(冷房能力40kW)を発売。そして今回、小規模DC(コンテナ型、モジュール型)から大規模DC(建屋型)までユーザの設備規模に応じて柔軟に対応すべく、新たに大容量タイプ(同56kW)をラインアップに加えた。
 富士電機は「現在、DCの世界市場は9000億円で、2020年に向けて年率13%で伸長すると予測されている(出所「MarketsandMarkets」)。当社は、DCを注力分野の一つに掲げており、「F-COOL NEO」を中核商材に、無停電電源装置や受変電設備、さらには設備建設まで含めたEPC(設計・調達・施工)での事業拡大を図る」としている。

「F-COOL NEO」について

  • 冬場など気温が低い時期には冷房を使わず外気を取り入れ冷却し、夏場など気温が高い時期には外気と冷房を併用するハイブリッドタイプの空調機。外気温度に応じて最適な冷却方法を自動制御し、空調にかかる消費電力量を、一般空調機と比較して年間65%削減する※。
  • 外気を直接取り入れず、熱交換器を使用する「間接外気利用方式」を採用している。IDC内に塵埃やSOx・NOx等を混入させず、機器の腐食対策が不要だ。また外気の湿度の影響を受けないため、室内の湿度調節が容易だ。

※以下の条件で同社推計
冷房能力;56kW、給気温度;26℃、給気風量;11900m3/h、外気;東京の月平均温度、一般空調機の成績係数(COP);3.5と仮定

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