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次世代100Gbpsネットワーク用ケーブルの出荷実績が100,000本以上に【メラノックス】

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ハイパースケールデータセンタにおいて100Gbpsネットワークが広く採用されていることを示すマイルストーンを達成

 メラノックステクノロジーズ社(Mellanox Technologies)は2月13日、ハイパースケールのWeb 2.0およびクラウド向けの100Gbpsネットワークにおける需要の増加により、同社のDirect Attach Copper Cable(DAC:ダイレクトアタッチカッパーケーブル)の出荷実績が100,000本以上に到達したことを発表した。

 「ハイパースケールなビジネス環境をお持ちのお客様は、優れた品質と低コストの製品を大量に生産可能なメラノックスの製造自動化テクノロジーを評価して、当社のケーブル製品を採用しています」と、メラノックステクノロジーズ 事業開発担当上級副社長兼インターコネクト事業担当ジェネラルマネージャ、アミア・プレッシャー氏は述べている。「カッパーケーブルを使用することで、新世代の包括的な100Gbpsネットワーク構築が実現し、もっともコスト効率良く25Gおよび50GサーバをTORスイッチに接続可能になる」

 メラノックスは、サーバやストレージのインターコネクトに最適な10、25、40、50および100Gbps対応のカッパーケーブル製品ラインナップを提供している。もっとも広く採用されているのはスプリッタケーブルで、一方の端に単一のスイッチポートへ接続する100Gbpsのコネクタ、もうひとつの端には50Gサーバへの接続用の2つの50Gbpsコネクタ、または25Gサーバに接続可能な4つの25Gbpsコネクタを備えている。ハイパースケールなビジネス環境を持つユーザがサーバとTOR(トップオブラック)型スイッチとの接続用に広く利用しているDACは、光ケーブルやトランシーバに比べて低コストで導入でき、電力をまったく消費しない。極めて優れたパフォーマンスおよび1E-15 BER(符号誤り率)によってFECが不要となり、サーバとTOR間のクリティカルなリンクのレイテンシが増加することは無い。

 メラノックスは、主要なインターコネクトコンポーネントを自社設計可能な専門技術を活かし、競合他社に先駆けて100Gbps製品の大量生産を開始している。メラノックスは、カッパーケーブルをはじめ、ドライバ、TIA、シリコンフォトニクスチップやそれらのパッケージング、オプティカル製品用モジュールを自社設計している。また、製品の検証やテストもすべてメラノックスが実施する。先進の製造自動化テクノロジーを導入したことで、メラノックスは優れた品質と低コストの製品を生産可能になった。このように、メラノックスはサプライチェーンおよび製造ラインを「エンドトゥエンド」で管理することができるため、市場の需要に応えることが可能だ。