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シームレスでEMC 対応の統合型ネットワークをAESINカンファレンス及びIEEE SA Ethernet & IP @ Auto Tech Dayで披露【KDPOF】

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 プラスチック光ファイバ(POF)上でのギガビット通信を提案するKDPOFは8月21日、シームレスなEMC 対応したネットワークのデモを、10月2日にイギリスのSolihullで開催される AESIN (Automotive Electronics Innovation) カンファレンスと、10月9~10日にLondonで開催されるIEEE-SA Ethernet & IP @ Automotive Technology Day で披露すると発表した。
 KDPOFは自動運転の安全性を強化する光ネットワーク技術を提供しており、同社のCTO で共同創立者であるRubén Pérez de Aranda氏は「データネットワークバックボーンのような安全性に絡む機能に対して、自動運転では、安全性を高め、バックボーンに不具合が生じた場合でも自動運転機能が不能となるのを回避するために重複したシステムが必要とされる」とコメントを出している。信頼性分析によると、光技術と銅線技術の重複は高い信頼性を示しており、その結果、POFの採用を検討するOEMが益々増えているという。

ADAS&AVへのギガビット イーサネット実装から得たEMCの教訓

 AESINカンファレンスのプレゼンテーション『EMC Lessons Learned on Gigabit Ethernet Implementation for ADAS & AV』でAranda氏は、車載向けギガビットPHYがECUに搭載されて量産市場へ出ること、そして最も厳しいEMC仕様に対応することを最終目標として、様々な設計段階で得た知識を紹介する予定だ。同氏は「この内容はますます重要となる。というのも、ドライバーレス・システムの要件に対応するため車載ネットワークの速度が速まっているからだ」とし、「高速化は電磁スペクトルのさらなる使用により実現される」とコメントを出している。この状況は、基礎にある通信システムの実装において、放射・伝導ノイズ耐性を低下させることになる。また車両メーカーにも、電子部品へのさらに厳しいエミッション制限、時には国際基準要求よりも厳しい制限が課せられることとなる。POFは、各通信モジュール間の自然なガルバニック絶縁となり、また放射ノイズフリーのケーブルともなるため、新しいアーキテクチャとして最適だという。

KDPOFの光データネットワークによる自動運転の安全性強化。車載向けギガビットイーサネットPOF (GEPOF) トランシーバとしては初のKD1053 により、KDPOF は多様なホストインターフェース、低遅延時間、低ジッタ、短い接続時間を特長とする高い接続性を提供している。このトランシーバは、IEEE Std 802.3bvに準拠しており、自動車メーカーの求める要件に完全にミートしている。