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~世界初のTrue-solid-state型マルチビーム方式LiDAR~自動運転車用センサ「XenoLidar」(特許出願中)を販売開始【東陽テクニカ】

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 東陽テクニカは9月5日、ADAS/自動運転システム向けLiDARの開発・製造を行うXenomatiX社の、周辺環境計測システム「XenoLidar」の販売を開始した。

 「XenoLidar」は、自動車のルーフなどに取り付け、レーザーを照射し反射光を検知することで周辺環境を測定する高精度な光学センサ。世界で初めてLiDARにマルチビームを採用したTrue-solid-state型マルチビーム方式のLiDARとして、特許を出願中だという。
 可動部分と回転機構を持たないため、壊れにくく、かつ自動車へ導入する際には設置場所の自由度が広がる。さらに、数千本のレーザー照射により一度に多くのターゲットを検出でき、昼夜・天候を問わず、小さな対象物においても200m先まで正確に検知・計測する。
 対象物の位置情報、車両との距離情報、移動情報など、様々な情報が取得できる。
 加えて、自動車メーカーや部品メーカーなどが市販車に搭載するセンサを開発する上で、開発品の性能を見る高精度リファレンスとして高精度・高分解能の「XenoLidar」を利用することで、ADAS/自動運転システムの開発加速に寄与する。
 東陽テクニカは「XenoLidarの提供を通じて、より安全で安心なADAS/自動運転システム開発の加速・進歩に寄与し、今後も日本の自動車産業に貢献し続けていく」とコメントを出している。

主な特長

  • 可動部分、回転機構を持たないTrue-solid-state型のため、小型で壊れにくく、設置場所の自由度が広がる。
  • 3D点群データと2D画像の2つのデータをリアルタイムに取得できるので、対象物の高精細な判別が可能。
  • 距離計測能力は200m。20%の反射率で測定が可能で、昼夜・天候問わず正確な計測を実現する。
  • マルチビーム方式を採用しており、160,000点/秒(50Hzデータ出力)と高速で高空間分解能な計測が可能。

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