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東京大学情報基盤センターから大規模超並列スーパーコンピュータシステムを受注【富士通】

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6.6PFLOPSの高性能システムにより、幅広い分野に渡る研究を支援

 富士通は2月18日、大規模超並列スーパーコンピュータシステム「Oakbridge-CX(オークブリッジ・シーエックス)」を東京大学情報基盤センターから受注したと発表した。
 同システムでは、Intel Xeon スケーラブル・プロセッサーを採用したPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー、以下、PRIMERGY)」の次期モデル1,368台をクラスタ構成で接続することで、総理論演算性能6.6ペタフロップスを実現する。
 富士通は「これまで国内外の様々なお客様のスーパーコンピュータシステムを構築・運用してきた実績に基づく技術、ノウハウを生かし、2019年7月の稼働開始を目指して着実にシステム構築を進めていく」としている。

システム構成図

 東京大学情報基盤センターは、1965年に全国共同利用施設である大型計算機センターとして発足以来、スーパーコンピュータによる先端的な科学技術研究を推進している。また、「学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)」の中核を担うとともに、「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」への計算資源提供を通じて、理学、工学、社会科学など幅広い分野の研究開発に貢献している。
 今回発表された富士通のシステムは、Society 5.0実現に向けたデータ利活用基盤の実証実験にも利用される予定だという。
 富士通は「当社は今後も、高性能なスーパーコンピュータの開発・提供を通じて、計算科学やシミュレーション、データ利活用やAIなどの技術の発展と活用に貢献していく」としている。