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ノキアのIoTプラットフォームサービスである「IMPACT」を、IoTのビジネスチャンス活用に向け楽天が選定

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 ノキアは2月26日、楽天がノキアのIoTプラットフォームサービスであるIMPACT(Intelligent Management Platform for All Connected Things)を選定したことを発表した。同サービスは、日本でのIoTサービス導入により、企業による新しい収益機会の活用をサポートする。

 統合型で標準ベースのプラットフォームであるIMPACTは、複数のアプリケーションを一つのプラットフォームに移し、増やすというプロセスを簡素化した。結果として楽天は、例えばコネクテッド・ビークルを含む農業、工業、自動車産業など複数の業種にまたがって、さまざまなIoTアプリケーションを、従来よりも迅速にそして高いコスト効率で実装することができる。

 ノキアは、完全なE2EのIoTソリューションを実行するというエクスペリエンスを活用して、世界中のいくつかの主要な通信サービスプロバイダに対して、ターンキー方式の実装とIMPACTプラットフォームの統合を図る。

 ノキアはすでに楽天と協業を行っており、業種ごとのユースケースを作成することや、業界のプレイヤー、システムインテグレーター、ソフトウェアディベロッパー、そして学術機関から構成される包括的なIoTのエコシステムの構築を目指すという。このモジュールソリューションは、オートメーションを最大化し、イノベーションを起こし、楽天による新事例立ち上げのスピードアップを支援する。

 さらに、ノキアのソリューションにより、楽天は、IoTの新しい事例や運用の立ち上げコストを削減しつつ、日本のマーケットに特有で独特なIoT事例の案を出すことや、実行ができるようになる。これにより、B2BやB2Cの顧客に対して、顧客の製品/サービスの差別化を図れるようになる。IoTのビジョンについて楽天とノキアは完全に一致しており、そのビジョンは日本における楽天の新規MNO事業で具体化されることになる。

 楽天モバイルネットワーク 最高技術責任者(CTO)のタレック・アミン氏は「われわれは、IoT分野でノキアと協業できることを非常に嬉しく思う。幅広い消費者向け技術や事業領域において、IT企業としての私たちの今までの経験や現在の強力な存在感によって、IoTプラットフォームやアプリケーションの実装分野で、楽天は確固たる地位を獲得していく。楽天のエコシステムやノキアの最新のIoTプラットフォームを活用することによって、革新的で、費用対効果の高いIoTソリューションを作れるようになり、マーケットで主導的な役割を担うことができると確信している」とコメントを出している。

 ノキアソフトウェア プレジデントのバスカー・ゴーティ氏は「楽天様は、日本のサービスプロバイダ市場における地位をいち早く確立した。楽天様が、日本での多くのIoTのビジネスチャンスをつかめるように、楽天様に弊社のIMPACTの全ソリューションを提供しており、そのことに喜びを感じている。IMPACTは楽天様との連携を大幅に拡げていくもので、市場でのノキアの完全なE2Eのポートフォリオの魅力を強調することになる」とコメントを出している。

ノキアのIMPACTのIoTプラットフォームは、異業種にまたがるもので、全産業でのデバイスやサブスクリプション・マネジメントに加え、接続マネジメント、データ収集、デバイス検知・分析、ビジネスアプリケーション開発が含まれている。