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薄暗闇でも視認性を確保した、データセンタのラック温度・湿度、環境計測【ISA】

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 アイエスエイ(ISA)は9月11日、データセンタ事業者からの要望を元に、現場に派遣された要員がラック内の温湿度・環境温湿度を薄暗闇でも容易に視認できる、「大型LED表示器付きNetEdge(ネットエッジ) 」NE1013TとNE1015H を発表した。2019年9月17 日より出荷を開始するという。

 NetEdgeシリーズは、手軽に設置でき正確な環境情報を得られる点が特長だ。また、電源工事不要のPoE給電による電源供給、異常時のSNMPトラップ送信は、既存の監視システムとの相性が非常に良く、データセンタやサーバルーム、そして工場内で利用されている。発売以来4年で、約7,500セットの出荷実績(同社調べ)があるという。

 今回発表されたNE1013TとNE1015Hは、現行モデルであるNE1012TとNE1014H の上位互換機。大型のLED発光表示器を内蔵し、青色LEDを採用したことで離れた場所からの視認性が向上している。また、PoEネットワーク経由で環境データを上位のシステム監視装置に逐次上げるので、 異常時対応には要員の支援を行える。これらの機能により、管理部門からの要請で現地入りした要員は、どのラックやサーバが異常であるかを容易に判別でき、対策を実施しながら現場でその変化をPCやスマートフォンを使うことなく確認することができる。 ISAは「データセンタ内にはPCやスマートフォンの持ち込みが禁止されているため、大手コンピュータベンダから現場要員が容易に異常を視認できる表示器付きモデルの開発の要請を受けていた。他社製品にも表示器付きはあるが、視認性に課題が有り、薄暗い場所でもハッキリ、クッキリ見える機器の提供が求められていた」としている。

NE1013T/NE1015Hの特長

暗い場所でも視認が容易:現在の温湿度を大型の青色LED表示器を搭載。 データセンタ内や倉庫内など、日頃消灯している環境に設置しても、遠くから読み取りが簡単に行える。現場の作業員も特別な機器類を持ち込む必要が無い。

自動切り替え表示:数値表示機横のLED灯は交互に点灯し、どちらのセンサかを自動的に切り替えて表示する。

異常状態も表示で確認:本体内に設定されている警告閾値。これを越えると、数値表示が点滅し、異常状態を簡単に把握できる。異常状態から復旧すると、通常の表示に自動的に戻る。

有線LANで確実な環境データ監視:近くのルータに接続するだけで、短時間で環境データの監視が行える。

電源工事不要のPoE給電対応:NetEdgeシリーズはPoE給電対応。LANケーブルを使って本体に電源を供給できる。AC アダプタを利用することも可能。

豊富な連携方法:SNMP、http、WebSocket通信をサポートしており、遠隔にある監視システムや警報装置と簡単に連携することができる。最小構成は、本機と同社のネットワーク警告灯「警子ちゃん」の接続。