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多目的無線装置向け「超広帯域送信チップセット」を開発【三菱電機】

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3つの周波数帯に対応し、無線装置の小型化と長距離通信の両立に貢献

三菱電機は9月26日、世界で初めて(※)、1つのチップセットで3つの周波数帯(S帯、C帯、X帯、以下、S-X帯)での送信ができる多目的レーダー・通信システム用無線装置向け「超広帯域送信チップセット」を開発したと発表した。広帯域動作と高出力動作の両立により、無線装置の小型化と長距離通信の実現に貢献する。
 同開発成果の詳細は、国際会議「EuMC/EuMIC 2019」(9月29日~10月4日、会場:フランス・パリ)で発表するという。
※2019年9月26日現在、同社調べ

多目的レーダー・通信システム用無線装置と超広帯域送信チップセットのイメージ

開発の特長

独自の2段増幅器構成により広帯域動作を実現し、無線装置の小型化に貢献

  • 広帯域動作に適した構成の増幅器と高出力動作に適した構成の増幅器を直列に接続した独自の2段増幅器構成により、従来比※4の2倍以上となる比帯域125%※5の広帯域動作を実現
  • 1つのチップセットでS-X帯での送信に対応でき、多目的レーダー・通信システム向け無線装置の小型化に貢献

2チップ協調設計により高出力動作を可能にし、長距離通信の実現に貢献

  • 高周波信号の電力損失を最小化するため、増幅器、スイッチ間の接続条件を考慮した独自の2チップ協調設計により、広帯域動作と従来と同等の20W級の高出力動作を両立
  • 3つの周波数帯での送信ができる多目的レーダー・通信システムにおける長距離通信の実現に貢献