APRESIA Systems、オプテージの2社共同によるローカル5G SA(スタンドアローン)方式の実証実験開始
DX/IoT/AI 無料ローカル5Gもフルスペックの時代へ
APRESIA Systems (以下、APRESIA)とオプテージは4月16日、2020年末に制度化が進められているローカル5Gの4.5GHz帯を利用し、主な3つの特長「超高速・超低遅延・多数同時接続」をフルスペックで利用できるSA(Stand Alone)方式による共同実証実験に合意し、対応する機器開発を経て、2020年度末からオプテージビル内ラボなどで実証実験を開始すると発表した。
ローカル5Gは製造業、教育施設、病院などさまざま業種や土地、建物内で活用され、ユーザのニーズ、環境に合わせてサービスメニューの多様化が期待されている。こうした中、実証実験ではSA方式による電波伝搬試験をはじめ、「超高速・大容量通信」に不可欠な基地局間で発生する干渉の制御、「超低遅延」通信に重要となる5Gコア設備や基地局機能の最適な配置、「多数同時接続」に活用できるなど、複数の要求条件に応じて仮想的に分離したネットワークを構成するネットワークスライシングなどを確認する。
また、同実証実験で得られたSA方式での知見を生かし、APRESIAの製品とオプテージの各サービスの連携を図り、機器の集約効果によって、幅広いユーザに安価で簡易なローカル5Gソリューションの導入が可能となる。
実証実験内容
- 4.5GHz帯の電波伝搬試験(測定器および端末での受信レベルの測定、動作確認)
- 基地局間の干渉制御
- 「超低遅延」を実現するため、コアと基地局の機能を可能な限りユーザ側に配置するなどの検証
- VPN回線と連携したEnd-to-Endでのネットワークスライシングの構築
各社の主な役割
APRESIA
- 4.5GHz帯、SA方式に対応する機器の検討および開発
(モバイル通信を収容する5Gコア設備に関する機器およびユーザ端末など)
- 同実証実験における技術サポート
- SA方式で商用化に向けた製品開発
オプテージ
- 4.5GHz帯における電波伝搬試験および基地局間干渉の測定・対策検討
- End-to-Endでのネットワークスライシングを実現するためのシステム構築・検証
- 同社VPNサービスおよびクラウドサービスなどを用いたネットワーク設計・構築
同実証実験場所の提供
実証実験概要図(予定)
APRESIAが取り組むローカル5Gシステムについて
APRESIAはモバイル通信市場においてフロントホール、バックホールなどのネットワーク領域にイーサネットスイッチを提供してきた。このモバイル通信市場で積み重ねてきた実績とノウハウを元に、いち早くローカル5G対応機器の開発に着手している。2020年度内に商用製品としてローカル5Gシステムのリリースを予定している。
オプテージが提供するVPNサービスとローカル5Gとの親和性について
ローカル5Gでは、5Gの基本機能に加え、柔軟性・高セキュリティ・安定性といった特長を持ち合わせていることから、オプテージが提供するVPNサービスとの親和性が高いものとなっている。オプテージのVPNサービスは稼働率99.99％以上の保証と24時間365日の万全な監視保守体制で守られた、インターネットや地域のIP網と直接の交わりを持たないセキュアでプロトコルフリーなネットワークを提供している。
