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Colt、Oracle Cloud接続サービスにオンデマンド機能を追加。オラクルとの連携を強化、大阪でのサービス開始も

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企業のクラウド移行をサポートするため 
Oracle Cloudへオンデマンドの広帯域接続をグローバルで提供

 Colt テクノロジーサービス(以下、Colt)は6月2日、Oracle Cloudへの接続サービスであるOracle Cloud Infrastructure FastConnect(以下、Oracle FastConnect)にオンデマンド機能を追加したことを発表した。さらに、これまでの専用ポート接続に加え、共有ポート接続の提供も開始する。これは、オラクルとの連携をグローバルで強化するColtが、オラクルのアジア地域におけるクラウドサービス拡張に伴い、日本国内でOracle FastConnectへの接続サービスの提供を開始するという2019年5月の発表に続くもの。

 さらに、Coltが提供するオンデマンドサービス “Colt On Demand for Oracle Cloud Infrastructure”を活用することで、ユーザはOracle Cloud Infrastructureに容易に接続できるだけでなく、必要に応じカスタマーポータルを使ってほぼリアルタイムで帯域を増減速することも可能となる。

 Coltのクラウド接続サービス(Dedicated Cloud Access)とオンデマンドサービスは100Gbpsで構築・最適化されたインテリジェントネットワークである Colt IQ Network を基盤としており、アジアでは90棟以上のデータセンタ、2,500以上の商用ビル、そしてグローバルでは900棟以上のデータセンタ、2万9,000を超える商用ビルを自社保有のファイバで接続している。これにより、Colt IQ Networkを活用する企業は、様々な国・地域において、重要なビジネス機能やデータへアクセスする際のパフォーマンス、制御性、柔軟性、拡張性の改善・向上を体現できる。

 Oracle FastConnectは、 Oracle Cloud Infrastructureやその他のOracle Cloud サービスへの専用接続を提供する。さらに、広帯域・低遅延でのクラウド接続が、効率的で容易な方法で可能となるため、インターネットでの接続に比べて、信頼性の高い、安定したネットワークの構築を実現する。

 Colt アジア代表兼日本法人代表取締役の星野真人氏は「2018年10月に、オラクルとColtが連携開始を発表して以来、ビジネスシステム、アプリケーション、データベースのスムーズなクラウド移行を支援し、世界中のあらゆる業界において企業のデジタル・トランスフォーメーションを実現するという共通の目標をもって連携を強化してきた。今回、日本のビジネスの中心である東京と大阪でOracle FastConnectをサポートできるようにネットワークを拡張、アップグレードした。クラウドベースのデジタル・トランスフォーメーション戦略には、信頼性の高い広帯域接続と、クラウドが提供するサービスを最大限に活かすことができる柔軟性の高いネットワークが必要だ。Coltは、高まり続ける広帯域ネットワークの需要に応え、クラウドへの移行・接続をあらゆる地域で可能にするため、多額の投資を行ってきた。デジタル・トランスフォーメーションを通じてビジネスモデルを変革しようとする企業へ、今後も最高水準のネットワークサービスを提供していく」とコメントを出している。

 Oracle Cloud Infrastructure プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのVinay Kumar氏は「今年2月、オラクルは日本国内2拠点目となる大阪リージョンの開設と運用開始を発表した。日本の東西に2カ所のデータセンタを置くことで、最上級のセキュリティと満足度をお客様に提供できると確信している。Coltとオラクルの連携を拡大することにより、日本の多くの企業が東京と大阪でFastConnectサービスを利用できるようになる。FastConnectは、今日の企業が求める高レベルのスピード、信頼性、セキュリティのクラウド接続を実現できる」とコメントを出している。

 Oracle Cloudは、企業がワークロードを安全に実行できるよう構築、最適化されている。FastConnectとColt On Demandは、クリティカルなワークロードをクラウドで実行するために必要な高いレベルのパフォーマンス、互換性、セキュリティを実現するソリューションを提供する他、ユーザのデータセンタで稼働するワークロードとも簡単に接続できるようになる。

 オラクルの「第2世代クラウド」は、厳しい要件のワークロードをセキュアに処理できるように構築され、最適化されている。独自のアーキテクチャと機能を持つOracle Cloud は、高いセキュリティとパフォーマンスおよびコスト節減を実現する。オラクルの「第2世代クラウド」は、Oracle Autonomous Linuxや Oracle Autonomous Database(業界初かつ唯一のセルフドライブデータベース)などの自律型サービスを実行するために構築された唯一のクラウドだ。Oracle Cloud はアプリケーション開発からビジネス分析、データ管理、統合、セキュリティ、人口知能(AI)やブロックチェーンに至るまで包括的なクラウドコンピューティングポートフォリオを提供する。

 大阪リージョンでのOracle Cloud Infrastructureへの専用・共有ポート接続、およびオンデマンド接続は、今夏利用開始予定だという。